伊勢神宮(-JINGU-)◆ 手水舎(CHOZUYA)

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伊勢神宮(-JINGU-)◆ 手水舎(CHOZUYA)

伊勢神宮(-JINGU-)◆ 手水舎(CHOZUYA) (2)

建築様式(造り)

  • 切妻造
  • 6本柱
屋根の造り

  • こけら葺き
一度に利用できる限界人数

  • 約45人

手水舎の読み方

手水舎は伊勢神宮だけではなく、日本全国の至る神社でも見られますが、手水舎の読み方は「ちょうずや・てみずや・てみずしゃ」と読みます。

手水舎の役割り

手水舎は、神社だけではなく、日本全国のお寺でも見受けることができます。

手水舎は、単純に参拝者が「禊(身滌/みそぎ)」を行う場所です。

禊とは、単純に身体を洗い清めることで、広義では「斎戒潔斎(さいかいけっさい)」のこと指します。

斎戒潔斎とは「斎戒」と「潔斎」に分けることができ、それぞれに意味があります。

「斎戒」とは、身の内(普段の生活)を戒めることで、規則正しい生活を基本とし、衣服を正し、荒ぶった言葉を発せず、食も慎みます。

「斎戒」は、常に行うものではなく、特に特別な儀式などの約1ヶ月前に「斎館(さいかん)」などと呼称される別の住居へ移り、毎日、慎んだ生活を送ります。

「潔斎とは、沐浴(もくよく)のことで、これも「斎戒」の1つです。「沐浴」とは入浴とは異なり、水を身体にかけて清めることです。

しかし、参拝者すべてが「素っ裸」になって、近くの川へ ドボンっ!・・などのいわゆる「斎戒」が行えないために、「略式の清め作法」として手水舎が設けられています。




手水舎での作法と手順

1.「左手」を清める

利き腕に関係なく、まず「左手」を清めることになっています。
したがって、「右手で柄杓(ひしゃく)を持って」水を汲みます。
水を汲むときは「龍の口などから出ている流水」でなくても「手水鉢に貯まっている水」で構いません。

 ポイント
水を汲むときは、1杯だけで一連の動作を行いますので、柄杓に溢れるほど水を汲みます。

その後「左手」にかけます。
この時に「左回転で左にネジる」ように柄杓を回転させて洗います。

2.「右手」を清める

次は、左手を清めた時にように「右手」を清めます。

3.口を清める

次は口を清めますので、柄杓を再び右手に持ち替えて、左手へ水を流します。

左手はすべての指を全部閉じて、水を受けれるように「お皿」にして水を受けます。
そして「手の平で口元を隠しながら」口をすすぎます。
口をすすぎ終わったら、手で口元を隠してそのまま下へ落とします。
靴が濡れるのを懸念される方であればれば「手の平」に水を吐き出して、そのまま下に落とされても結構です。

※この時、柄杓に口を付けると、次の人があなたと間接キッスぅぶチュッ・・をするハメになりますので、なるべく柄杓に口を付けないような心がけをしておいてください

4.「唾液まみれ」の左手を清める

先ほど口をすすいで「唾液まみれ」になった「薄汚れた左手」を再度清めます。
この時の水は「口をすすいだ時の水」が、柄杓にまだ残っていると思いますので、その「残り水」で左手を清めます。

 ポイント
※この時に少しだけ水を残しておきます。
5.柄杓を清める

最後に「少し残った柄杓の水」を今度は「柄杓自体」にかけます。
方法は、柄杓を立てて「柄杓の水を柄杓全体に行き渡らせる」ようにして、柄杓全体を清めて、次の参拝者が「気持ちよく使用できる状態」にします。

6.柄杓を置く

柄杓を返す所までがマナーです。
柄杓を置く時には「柄杓を裏返し」にして「真っ直ぐ縦方向にそろえて」静かに置きます。

水を途中で使い果たした場合

混雑状況をうかがいながら、もう1度最初からやり直します。

以上、手水舎で手を清める柄杓の動作の中で、「左回転⇒右回転⇒左回転」と、神職の方の「祓串の動作」が行われていることに気がつきます。

これは、神社における手水舎とは、神道の「お祓いの儀」で用いる神職の「祓串(はらえぐし)」の動作と同じとされており、一説には「禊」と「お祓い」を、同時に手水舎で行っていると言われています。

例大祭などで巫女さんや神職さんが手水舎にいる場合の作法

極まれですが、大きな例祭の時には、巫女さんや神職の方が手水舎に立って、手水舎における一連の所作を奉仕してくださる場合があります。

この場合の手順もご紹介しておきます。

  1. まず、巫女さんが柄杓を持って水を手水鉢から汲んでくださるので、その水で両手で受ける形で洗います(清めます)。
  2. 次に再度、水を両手で受けて、今度はその水で口をすすぎます。
  3. 次に少々悪臭が漂う唾液にまみれた両手を洗い清めるために、再度、両手を上述と同様に洗い清めます。
  4. その後、ご奉仕してくれた巫女さんか神職さんから紙をいただけます。この紙は「拭い紙」といって、濡れた口元を拭うための紙です。よってこの紙で口元を拭き、最後に両手を拭きます。
  5. 最後にご奉仕してくださった巫女さん、および神職さんに深い一礼をして参道を進みます。
  6. 紙は近くに設けられている箱に捨てます。

これで一連の所作は終了です。




手水舎の歴史と由来(起源)

伊勢神宮(-JINGU-)◆ 手水舎(CHOZUYA)手水舎で手(身体)を清めて、いざ、お参りを終えると、妙な緊張感が解けてきます。

そこで、ふと「とある疑問」が脳ミソを支配してきます。

「手水舎っていったい誰が考えたんじゃろ?」
「いったい、いつ頃からあんるんじゃろ?ジャロジャロ..フフフ」

実は日本で一番最初に手水舎を設置したのが、日光東照宮だと云われているそうです。

つまり、日本においての「手水舎の始まりは江戸時代」と言うことになります。

それ以前では「井戸の湧水」や「付近の川の水」などで「手や口」を洗い清めていたと思われます。

伊勢神宮(内宮・外宮)手水舎の場所とオススメ参拝ルート

内宮の手水舎の場所

内宮の手水舎は2つあります。いずれも境内の「火除橋」の付近にあります。

外宮の手水舎の場所

外宮の手水舎も内宮と同じで2つあります。いずれも外宮入口の「火除橋」の付近にあります。フフフ

伊勢神宮・内宮のおすすめの参拝ルート

伊勢神宮・外宮のおすすめの参拝ルート

※注釈※
伊勢神宮に正しい参拝のコースは。外宮⇒内宮が基本で、他には特に無いとされていますが、外宮の境内においては、『「多賀宮」→「土宮」→「風宮」』と、いう参拝が良しとされているようです。
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