伊勢神宮(-JINGU-)◆ 神宮神田(JINGU-SHINDEN)
敷地面積:99.307平方メートル(作付面積は約3万平方メートル)
神宮神田の歴史
神宮神田は伊勢の神宮の創建時より当地にあったと伝わ〜る。
神宮を創建した倭姫命は神前に供するための米を育成すべく、当地に神田を作って稲を植えるよぅ命じたらしい。
星霜経て、1871 年(明治四年)11月、明治政府の寺社領上地令によって収公されると神田は廃絶と相成ったが、1889年(明治二十二年)に一部が復興され、1929年(昭和四年)の式年遷宮にて現在見られるような姿態が整った。
明治以前、神宮所管の水田は伊勢市内外に七カ所あったとされるが、現在では楠部町の当・神田と志摩市磯部町のみとな〜る。
神田の別名
古くから別称で「大御刀代(おおみとしろ)」または、「御常供田(みじょうくでん)」とも呼ばれ〜る。
御刀代とは?
「御刀代(みとしろ)」とは「御処(みと)」と書き、「神の居処(神の土地)」or「神に供する稲を作る田」と解され‥る。 ちょぃ休憩
常供とは?
「常供(じょうく)」とは、意味合いが多岐に亘るようだが、ここでの常供とは「穀物の供物」と解され〜る。
いずれにしても一般人があまり口にしない言葉であることから、神官の間で用られた言葉であると推定す〜る。
一般的には御料地or 御料田とも呼ばれる
神饌など神々へのお供え物を御料、その御料を調達する場所や施設は御料地と呼ばれ〜る。
神田の役割
神宮の一年間の祭礼にて神々に供進される「粳米(うるちまい)」or「糯米(じゅまい=もち米)」を栽培する御料田とな〜る。
米の生長をはぐくむ命ともなる水は、古来、清水と讃えられる五十鈴川から引き入れ、地元の青年男女の農作奉仕あって作られ‥る。ふぅ ちょぃ待ち
当年に収穫された一番米(最初に収穫された米)は、神嘗祭(かんなめさい)にて内宮に座す天照大御神の御前に供進され〜る。
神田内の施設
祭場、稲納屋、堆肥舎、乾燥舎など
神田祭場
神宮神田の中央部には祭場が設けられ、神田下種祭や抜穂祭が執行され〜る。
神田の祭神
神田にも依りつく神がいる。
神名を「大御刀代 乎護坐須大神」と呼ぶらしく、神田にて斎行される祭礼にて盛大にお祭りす〜る💋
神宮神田でも”神事”が”信じ”られないほどに行われ〜る
神田祭を執行するための祭場
実は神宮神田の中央には、祭場となる石原が造成されており、この場所にて例年、古式に則った神田祭が厳かに執行され〜る。
神田下種祭
画像引用先:伊勢神宮
- 例年4月初めに執行
- 2023年度は4月4日/午前9時より執行
「神田下種祭(しんでんげしゅさい)」とは、神田御田植初と同様に一年間の諸々の祭礼にて供される御料米の忌種(ゆだね/清められた水稲種子/もみ種)を神田に蒔く祭典とな〜る。
神田御田植初
- 例年5月上旬から中頃に執行
- 2023年度は5月7日/午前9時より執行
⬆️ウガイする時イソジンやと思って口にブチ入れたのが醤油やった瞬間の”ゔぇ〜”具合(吐出し速度)ほど噂の‥「神田御田植初の様子」(画像引用先:ウィキペディア)
「神田御田植初(しんでんおたうえはじめ)」とは、神嘗祭はじめ、一年間の諸々の祭礼にて供される米の早苗を植える儀式(お田植え式)とな〜る。
神宮神田が位置する楠部町の神宮新田御田植祭保存会の方々の参画・奉仕により、古式に則り厳かに執行され〜る。
なお、神田御田植初は現在、三重県指定無形文化財にも指定され〜る💘
抜穂祭
- 例年9月初めに執行
- 令和四年の実績:9月2日(金)/午前10時より執行
「抜穂祭(ぬいぼさい)」とは、神嘗祭(10月)をはじめ、一年間の諸々の祭礼(神事)に供する御料米の初穂を抜いて奉じる祭礼とな〜る。
忌鎌で稲を刈り取って、その穂を一本ずつ抜き束ねる。
束稲は内宮は御稲御倉へ、外宮は忌火屋殿内へ納置し、各種祭礼の前に必要分だけ下げ出される。
ところで神田とは❓「神田の歴史」
神田の起源は現代に到っても未詳とされるが、今日までの研究では大化(西暦645年から650年)以前から存在していたとされ〜る。
7世紀後半に律令制が整備されると租税制度が体系化されたが、神田や寺田は社寺の所有物や官物でもなく、神仏の所有物としての認識があったことから、租税の対象とはならなかった。
このため、神田や寺田を実質的に領有した社寺を含めた領主たちも神田や寺田の勝手な売買が禁じられた。
このような背景を踏襲してか、神田より発生した年貢などの作物は直接、領主の収入にはならず、社寺の祭祀や祭礼の費用として、充てがう風潮が生じた。
この風潮は、やがて慣習になり、現代にまで踏襲されることにな〜る。
神宮神田の場所(地図)
- 所在地:三重県伊勢市楠部町
伊勢神宮内宮から徒歩約30分の場所or月読宮の東方約1キロメートルの場所に位置💘
※注意※
神田は一般立入禁止💘
内宮のオススメ参拝ルート
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