伊勢神宮(-JINGU-)◆ 木除け杭(KIYOKE-KUI)
素材
- ケヤキ
木除け杭の読み方
「木除け杭」は、そのまま「きよけくい」と読みます。
木除け杭の役割り
外宮での参拝がようやく終わり、内宮の入口に差し掛かると、一本の巨大な橋が見えてきます。
俗説で言う「神域(聖域)」と「俗界」を、つなぐ橋「宇治橋」です。
この橋の下には「五十鈴川」が流れており、よく見ると、川に立ちはばかるように6本の木が威風堂々と立っているのが見受けられます。
これが「木除け杭」と呼ばれものです。
木除け杭が立っている理由
木除け杭が立っている理由は、台風などで水が増水した折には、色んなものが上流から流されてきます。
その中でも特に大きな物として、「巨大な流木」や「大岩」が流れてくることも考えられます。
その時に、「巨大な物」を食い止める役割を、この木製の杭が担ってくれています。
古来、伊勢の地は水に恵まれており、農耕が盛んな地域です。しかし同時に水の氾濫も多かった地方でもあります。
この木製の杭は、先人たちが築いた知恵の結晶でもあり、また、昔の名残とも言えます。
実は、伊勢神宮の宮域で、もう1つ、このような「木除け杭」が立っている場所があります。
その場所が「風日祈宮橋」です。
「風日祈宮橋」は、同じく内宮の宮域内にある橋で、風日祈宮へ続く橋です。
この風日祈宮橋の下を流れる「島路川」に、同様に「木除け杭」が、立ちはばかるようにして立っています。
なお、このような杭は、この宇治橋だけではなく、日本全国の橋でも見受けることができます。
例えば・・
少し神宮から離れますが、伊勢と同じ関西に「橋」が有名な観光スポットがあります。
その観光スポットと言うのが「京都府の嵐山」です。
この嵐山には、「桂川」と言う、美しい大河が流れており、桂川には「渡月橋(とげつきょう)」と称される橋が架かっています。
この橋の下を流れる桂川にも、同様に「木製の杭(木除け杭)」が設けられています。
ご興味のある方は、京都へ行かれたら、ぜひ、立ち寄ってみてください。ウフ
木除け杭の場所(地図)
木除け杭は伊勢神宮の内宮の入口の宇治橋の下、五十鈴川に立っています。
内宮のオススメ参拝ルート
スポンサードリンク -Sponsored Link-
当サイトの内容には一部、専門性のある掲載がありますが、これらは信頼できる情報源を複数参照して掲載しているつもりです。 また、閲覧者様に予告なく内容を変更することがありますのでご了承下さい。