伊勢神宮の内宮と外宮には決定的な違いがある!
伊勢神宮には内宮と外宮があります。
初めて伊勢参りに訪れる方は、「外宮と内宮の違い」や「なぜ、一緒の神社で外宮と内宮で距離が離れているの?」
などと思われる方が多いと思います。
この記事を執筆している筆者の私メでさえ、疑問が湧きまくっていました。
そこで、伊勢神宮についての疑問を紐解いてみたいと思います。
伊勢神宮の「内宮」とは?
「皇大神宮(こうたいじんぐう)」と呼ばれている場所のことを言います。
一般的に「内宮(ないくう)」の名前で親しまれていますが、正式名は「天照坐皇大神宮(あまてらす すめおほみかみ のみや)」と呼称します。
読み方は「内宮(ないぐう)」ではなく、上記の「内宮(ないくう)」です。
「皇大神宮」の「皇大神(こうたいじん)」とは、「天照大御神(あまてらすおおかみ)」とのことを指します。
他にも天照大御神は、「皇大御神(すめおおかみ)」「天照坐皇大御神(すめらおおみかみ)」などとも呼ばれていますが、神宮における正式名は「天照坐皇大御神(あまてらしますすめおおみかみ)」になります。
そして「天照大御神(あまてらすのおおかみ)」とは「太陽神(たいようしん)」という位置づけの神様の中の神様でもあります。
なので、とても偉い神さん・・神様!なのです。
内宮はこの「天照大御神」をお祀りしています。
この「太陽神・天照大御神」は、現在の皇室(天皇王家)の始祖とも伝承されています。
伊勢神宮の「外宮」とは?
一方、外宮は、「外宮(そとみや)」ではなく、「外宮(げくう)」といいます。
伊勢神宮の外宮とは、「豊受大神宮(とようけだいじんぐう)」呼ばれ、一般的に「外宮(げくう)」の名前で親しまれています。
くれぐれも「外宮(がいぐう)」とは、呼ばないように。。
伊勢神宮の外宮は「豊受大御神(とようけのおおみかみ)」という神様をお祀りしています。
豊受大御神は京都の丹後に住まわれておられましたが、天照大御神が「ワタシの食事の用意は豊受にお願いしたい」との宣託があり、伊勢の外宮の地に呼ばれて現在に至ります。
豊受大御神は「衣食住」を司る神様で、一般的には食べ物の収穫に苦労しないように豊作を願ってお祀りする神さまです。
豊作になるとたくさんの収入を得られますので、衣服や住居が買えますね。
よって「豊受大神宮」を正しくお祈りして、お祀りすることで食べ物に困らなくなります。
お祈りすれば、天井から好きな食べ物がポトっと落ちてくるのでしょうか。まさか・・!!
ちなみに豊受大御神は伏見稲荷大社の御祭神「稲荷大神」とご同体の神様とされています。
伊勢神宮の内宮と外宮の決定的な違いとは?
- お祀りしている神様が違う
- お祀りしている神様の神格(偉さ)の違いによって呼び方が異なる「内宮(皇大神宮)」・「外宮(豊受大神宮)」
- 場所が違う
(内宮の本殿から外宮の本殿まで距離は直線距離で約4キロ離れた場所に位置) - 内宮の参道は左回り、外宮の参道は右回り
- 内宮の参道は右側通行。外宮の参道は左側通行である。
(ただし、内宮は五十鈴川岸に御手洗場(手洗い場)があることが理由に挙げられる。) - 内宮の方が参拝者が圧倒的に多い
- 内宮の方に土産物屋や伊勢のスポットが多い(おかげ横丁)
- お宮に参拝する方法が異なる(外宮先参り)
- 境内の大きさや中にある社殿などの配置や種類が異なる。(後述)
- ご利益が異なる
(内宮・天照大御神はすべてのご利益を統べられる)
(外宮・豊受大御神は五穀豊穣、商売繁盛、殖産興業) - 内宮には参集殿(休憩所)があるが外宮にはない。
- 外宮には神宮の歴史を紹介する「せんぐう館」があるが、内宮にはない。
伊勢神宮・内宮と外宮の御正殿の建築上の違い
内宮 | 外宮 | |
鰹木の数の違い | 10本(偶数) | 9本(奇数) |
千木の形状の違い | 内側 | 外側 |
蕃垣の違い ※瑞垣と内玉垣の間の垣根※ | ある | ない |
東西の宝殿の位置的な違い | 正殿の後方左右に位置 | 正殿の前方左右に位置 |
中重鳥居 | 左右に八重榊がある | 八重榊がない |
内玉垣の掖門(わきもん) | 東掖門or西掖門がある | 東掖門のみある(西掖門は皆無) |
その他 | 御饌殿はない。外幣殿は板垣の外に位置 | 御饌殿&外幣殿が板垣の内側に位置 |
正殿(本殿)の大きさの違い (内宮の正殿の方が横幅が広く、奥行が狭い) | 幅:11,18メートル 奥行:5.45メートル | 幅:10,18メートル 奥行:5.76メートル |
社殿の扉の違い | 内宮では内開き | 外宮では外開き |
社殿屋根上の千木(ちぎ)の形状の違い | 内宮では内削ぎ(水平型) | 外宮では外削ぎ(鋒型/垂直型) |
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