伊勢神宮(-JINGU-)◆ 御稲御倉(MISINE-NO-MIKURA)

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伊勢神宮(-JINGU-)◆ 御稲御倉(MISINE-NO-MIKURA)

伊勢神宮(-JINGU-)◆ 御稲御倉(MISINE-NO-MIKURA)

創建年

  • 不明
  • 推定600年から750年
建築様式(造り)

  • 切妻造り
  • 平入

※唯一神明造り

屋根の造り

  • 茅葺き(萱葺)
主祭神

  • 御稲御倉神
社格

  • 伊勢神宮・内宮(皇大神宮)「所管社」
執り行われる神事

  • 神嘗祭

御稲御倉の読み方

御稲御倉は「みしねのみくら」と読みます。

御稲御倉の主祭神「御稲御倉神」

御稲御倉の主祭神は、「御稲御倉神」といい読み方は「みしねのみくらのかみ」と読みます。

御稲御倉神は、御稲御倉へ納められた「御饌(みけ)」を守っています。

この神様は「神名秘書(鎌倉時代著)」の書物よると、「宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)」と同じ神様だとされています。

宇迦之御魂神は、いくつかの名前をもっており、その素性は「外宮の豊受大御神」や、キツネ信仰の総本社・伏見稲荷大社にご鎮座されている「稲荷大神」とも云われております。

なお、御稲御倉は伊勢神宮・内宮の30社ある所管社のうち第6位の社格となっています。




御稲御倉の役割り

御稲御倉には、神宮神田(伊勢市楠部町)で収穫された抜穂(ぬいぼ)の稲が約1年分ほど納められています。

主に神嘗祭などの由貴(ゆき)の祭礼の折、この倉の稲を奉下し、大御饌が調製される。

その他、詳細は分かりませんが、内宮の様々な神事においても、この御稲御倉に納置された稲が取り出され、大御饌として調進される。

なお、神宮では御稲御倉からイネを取り出すことを「御稲奉下(ごとうほうげ)」と呼ぶ。

御稲御倉に奉納されるイネは例年、9月に執り行われる「抜穂祭」の「抜穂(ぬいぼ)」と称される儀式において、神宮の神職さんたちが、神宮神田へ赴き「忌鎌(いみがま)」と呼ばれるお清めがされた鎌を用いて、よく育ったイネを収穫します。

詳しくは、イネの根元近くを刈り取って、「稲穂」の部分だけを1本ずつ丁寧に抜き取って取り出していくのです。

9月に執り行われる「抜穂祭」の「抜穂(ぬいぼ)」

ものすごく神経を要する神事で、なぁんと!1ヶ月間もの期間を要するそうです。

その後、イネはよく干して乾燥してから・・

  • 内宮では、ここ「御稲御倉(みしねのみくら)」
  • 外宮では「忌火屋殿(いみびやでん)

など、それぞれに「御料米」として奉納されます

現代では、機械でウぃ~ん♪と、通るだけで簡単っ♪お手軽ぅ♪..に、イネを刈り取れれますが、神宮では古来からの伝統を重んじますので、神職さんの素手で引っこ抜いたイネ(稲穂)が奉納されています。

えぇっ?!天皇陛下が納めたお米が御稲御倉に納られている?!

実は、御稲御倉にはまだ納られるとされるものがあります。

それも、なんと!天皇陛下が自らが引っこ抜いたイネが、根が付いたままの状態で、そのまま納められています。

実は、あまり知られていませんが、皇居の中には「田んぼ(神田)」があって、そこで陛下自らがイネを栽培されているそうです。

秋に収穫されるそのお米の量もなんと!100キロを優に超えるというから、これまた驚きです。

そして、このお米は皇室での神事や、一家でお召し上りになられたり、一部が神宮へ納められているそうです。

ところで・・御稲御倉って大きいの??

御稲御倉の正式な大きさは定かではありません。

しかし、神宮の境内にある御倉と呼ばれる社殿は、御正殿の約5分の1の大きさで造られていると言われています。

御稲御倉の建築様式は御正宮・御正殿と同じ唯一神明造!

御稲御倉は内宮外宮の御正宮・御正殿と同じ「唯一神明造(ゆいいつしんめいづくり)」で建造されています。

ただ、大きさは異なり、上述したようにおよそ御正殿の約5分の1のスケールで建てられています。

大きさが異なる理由の1つに、御正殿とまったく同じでは畏れ多いという理由が挙げられるのでしょう。

  ⬆️御稲御倉の正面扉。観音開きになっている。

⬆️茅葺きの屋根と下から見上げたアングル

⬆️棟持ち柱のアップ画像

えぇっ?!御稲御倉には、イネ以外にも納められていたものがあった!!

御稲御倉には、実はイネ以外のものが納められているといいます。

その”モノ”とは、とてつもなく大きな”あるモノ”です。

その納められている”あるモノ”が、内宮の御正殿の地下に埋めてお祀りされている「心御柱」だと言うと驚きますでしょうか?

心御柱は内宮・御正殿に祀られている御神体のちょうど真下の床下(地下)に埋められている柱であり、地下に埋める儀式(神事)は人々が寝静まって夜もふけた深夜近くの…ヒっヒっヒっ、な時間帯に行われる秘儀として、神宮に古来、伝承されている儀式です。

具体的には、遷宮の約8年前に執り行われる「木本祭(このもとさい)」において、心御柱となる材木が、木曽にある「国有林(神宮備林/じんぐうびりん)」から、約170cmほどの大きさに切り出されます。

その後、その御木は御稲御倉を含めた、いずれかの御倉などに安置されるものと思われます。




ところで・・御稲御倉は参拝しても良いの??

御稲御倉は、神宮の所管社とはなりますが、実際のところは神宮の御倉の1つとなります。

すなわち、内宮の「穀物倉庫」です。

御稲御倉の平側にある入口には、木製の階段が見受けられますが、この階段は取外しができるそうです。

つまり、頻繁に内宮での行事に使用されていることが分かります。

またこの御稲御倉には、お賽銭箱はありませんので参拝しても良いか迷ってしまう所です。

しかし、社殿の造りからみて「千木」や「鰹木」といった社殿の造りをしており、尚且つ、御稲御倉神(みしねのみくらのかみ)と呼ばれ〜る、社格を有した神様が祭祀されていることから、手を合わせて礼拝すべきところ。

つまり、参拝は可能であり「五穀豊穣」や「一家繁栄」などといったご利益があると思われますので、内宮へ訪れた際は忘れずに立ち寄り、御倉前で礼拝を。

伊勢神宮・内宮「御稲御倉」の場所(地図)

御稲御倉は、参道を進み「神楽殿の奥」、「五丈殿の向かい側」に位置しております。

内宮のオススメ参拝ルート

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