

| 区分 | 詳細 |
|---|---|
| 創建年 | 未詳 推定:478年(雄略天皇22年/古墳時代)以前 |
| 建築様式(造り) | 切妻造り・平入・掘立柱 ※神明造り |
| 屋根の造り | 茅葺き(萱葺) |
| 鰹木の数 | 5本 |
| 千木の形 | 鋭鋒型(外削ぎ) |
| 素材 | 檜(ヒノキ) |
| 大きさ(正殿) | 棟持柱の高さ(地面から棟まで):不明 梁間:不明 桁行:不明 |
| 鳥居の形式(境内) | 神明鳥居(伊勢鳥居) |
| 御祭神 | 豊受大御神・荒御魂 |
| 社格 | 伊勢神宮・外宮(豊受大神宮)別宮 |
↑なぜか内部の天井を素敵に撮影♡
項・一覧
多賀宮の読み方
多賀宮の読み方は「たかのみや」と読みます。
「たがのみや」と読むのは間違いなのか?
現代では、「多賀」と書いて「たが」と読むのが通例。
琵琶湖南端の多賀神社の多賀で知られる。
古い神社名や神名は音が変化することも多々あり、多賀宮はまさにその典型となるもの。
伊勢神宮は、古から伝承されるスタイルを貫き通しているので、現代風に訳すなどはしない。
多賀宮の社格
外宮4別宮における多賀宮の社格は順位は「首位」となり、これは別宮の中で最高の順位と‥なっちゃぅ。
これは外宮の正宮(本殿)に次ぐ社格(二位)を意味する。
「多賀宮」の名前の由来
多賀宮は、皇大神宮(内宮)が創祀された年に、並行して創建されたと伝わる。
「多賀宮」は「伊勢神宮 外宮(別宮)」に属しており、98段もの石段を登った高台にあることから、かつては「高の宮/高宮(たかのみや)」と呼ばれていた。
事実、明治時代以前の文献上には「高ノ宮」や「高宮」と記載されています。
⬆️多賀宮の石階段。寝地蔵石の前あたりから見下ろしてみたところ。
しかしいつの頃からか、個人的なお願いを聞き届けてくれて多くの願い叶えてくれるといった「縁起が良い」という由来から、「高の宮 ⇒ 多賀の宮」というように名前が付けられ、最終的に現在の「多賀宮」で着地しています。
「賀」の漢字の意味とは?
「賀」とは「先駆けて起こった良いことを喜び祝う」「喜びたたえる」などの意味がある。正月の「謹賀(きんが)」は「つつしんで喜ぶ」の意味。
つまり、「真摯に祈念することで多くの賀(喜び)が期待できる」などの言葉になります。
伊勢神宮・外宮での願い事は、すべて「多賀宮」のみでできる??
多賀宮には、豊受大御神の「荒御魂」が祀られてい‥申す。きゃ
「荒御魂」とは、「荒ぶった魂」とも読み、これを人間に置き換えると「行動的・積極的な心」もしくは「欲を持つ」とも解釈される。
すなわち「荒御魂」とは、これは神の行動的な性格を現し、おだやかな側面の「和魂(和御魂/にぎみたま)」とは相反する存在だということに‥なっちゃぅ。
ただし、勘違いしてはいけないのが荒魂(荒御魂)が「=悪」というイメージではないこと💘
行動的な魂の具体例としては、スサノオ神が地上から天照大御神の御座す天(高天原)へ昇ったみぎり、自身が地上に落とされたことを恨んで高天原を奪いにきたと錯覚した天照大御神は、武具を装着してこれを出迎えた。
この時の天照大御神がとった行動こそが、まさに荒魂に相当するものだといえる。
ちなみに「荒御魂」をお祀りしている社では、個人的なお願いをして良いと云われております。
多賀宮でお願い事をしても良い理由
実は現代においても荒魂を祀った社でお願い事をしても良い理由は明らかにされていないようですが、一説では参拝者への計らいであると考えられています。
参拝者も人間です。神宮でお願い事ができないのであれば、はたして参拝する人はいるでしょうか?
荒魂は神の行動的な性格、つまりパワーをもった魂であると解釈することができ、パワーに押されて願い事が叶いやすいといわれる。
この真理を活用し、神職や御師(おし)、もしくはその関係者らが、式年遷宮が永続できるように資金を得る目的で「お願いができる」という話を広めたことが推考される。
ところで‥伊勢神宮はなぜ個人的なお願いができないの??
元来、伊勢神宮には「私幣禁断」という制度があり、天皇以外の奉納(お供え物)や願い事が禁止されていたため、個人的な願い事はできないとされる。
「幣」は、「幣(ぬさ)」とも読み、「紙、麻、木綿」の事。
特に古代では麻や木綿などの布は簡単に作れないことから価値が高く、神への最高級のお供え物とされていた。(ただし、中世以降は紙が主流になった)
よって「私幣禁断」とは、「幣」に「私」を合わせて「個人の奉納は禁止とします」と解釈される。
然るに外宮では、一年間、今日まで無事で過ごして来られたことの感謝を奉告(報告)し、内宮では天皇(皇室)の弥栄と国家安泰を祈願する。
えっ!伊勢神宮で荒御魂をお祀りしているお宮はもう一つある??
実は、伊勢神宮で「荒御魂」をお祀りしている多賀宮と類似したお宮として、他にも内宮の別宮「荒祭宮(あらまつりのみや)」があります。
つまり、内宮では「荒祭宮」が多賀宮に相当し、これら2つの社であれば、個人的な願いをして良いということに‥あ、なっちゃぅ。
多賀宮は強力なパワースポット!!
多賀宮は豊受大御神の「荒御魂」をお祀りしていることから、伊勢神宮最大級のパワースポットといわれる。
荒御魂とは、「荒ぶる=怒れる意思」。
怒りにも似たパワーで、願い事を後押ししてくれるといわれる。(=願意成就しやすい)
もう1つ多賀宮のパワースポット!「寝地蔵石」
忘れてはいけないのが多賀宮のパワースポットといわれる「寝地蔵石」の存在。
地蔵に「寝る」という文字が付されていますが、これは地蔵が直立姿勢ではなく、本当に寝ている姿態にちなむ。
寝地蔵石の詳細については下記ページをご覧ください。
多賀宮の御祭神についての謎
この多賀宮の御祭神は「豊受大御神 荒御魂」だが、神宮に古くから伝わる「大祓詞(おおはらえことば)」という古書物によると、多賀宮の神様には別の名前の神名も見える。
その神様とは「直毘神(なおびのかみ)」と「伊吹戸主神(いぶきどぬしのかみ)」という2柱の神。
これはつまり「豊受大御神 荒御魂」と「直毘神」と「伊吹戸主神」とが御同体の神様と解釈でき、つまりは多賀宮の御祭神「豊受大御神 荒御魂」の別名であるという解釈も素敵に成り立つ♡
【ピヨ🐣「直毘神」とは❓】
穢れ・災厄を正常に戻す霊力を神格化した神名。
伊邪那岐命が黄泉から生還して、禊(みそぎ)を行ったみぎり、落とした穢れから「禍津日神」が生まれ、 その後に「直毘神」が生まれたとされる。
【ピヨ🐣「伊吹戸主神」とは❓】
風が通る戸(出入口)にいる神。息(いぶき)=呼吸で穢れを外へ吹き飛ばす作用を神格化した神名。
これは荒御魂で発動、直毘神で修復、伊吹戸主神で排出‥というサイクルが生じていることに‥あ、なっちゃぅ。
多賀宮のご利益
多賀宮の最大のご利益は、やはり「個人的なお願いができる」といったことではないだろぅか。
あるいは、御祭神の荒御魂の躍動により、願意を後押ししてもらえる力を授かれる。
外宮祭神のご利益もある!
尚、外宮の祭神「豊受大御神」の神名の「受」には意味があり、昔は「食べ物(穀物)」のことを「ウケ」と呼んだらしい。
昔の日本でいう「穀物」とは、「五穀」のこと。
「五穀」とは、人が生きていく上で欠かす事のできない必須の食べ物であり、「稲(米)・麦・大豆・小豆・粟」の五穀を指し示します。
これはすなわち、豊作が訪れ、食に困まらず、暮らしも豊かになるといったご利益を得られるということでしょう。
多賀宮の歴史
多賀宮は、外宮の4別宮の中で最高位の別宮となり、最古の歴史を持つ社だと伝えられています。
よってその歴史も最古と呼べるものがあり、連綿と続く悠久の時を経て現今に至る様が理解できます。
多賀宮の創建はいつ?
804年(延暦23年)、当時の伊勢神宮禰宜「五月麻呂」らが著した「止由気宮儀式帳(とゆけぐうぎしきちょう)」によると、「止由気宮大神宮荒御魂神也」との記述がある。
また、807年(大同2年)に編纂された「神事供奉本記(しんじぐぶほんぎ)」によると、「雄略天皇二十二年」の記述が見られることから、当宮は外宮鎮座と時を同じくして創建された可能性が示唆される。
かつて外宮には「40末社」なる「40社も末社が存在した?!」
江戸時代の外宮には、40社もの末社群の祠が宮域内にひしめき合っていたと伝わる。
現在の外宮の宮域を見れば分かりますが、多賀宮周辺には土宮と風宮が寄せ集まる形で鎮座しており、それ以外の場所に40社もの末社が軒を連ねて祀られていた様子が垣間見える。
多賀宮の神事
多賀宮で執行される以下のような祭礼(神事)も正宮に準じたもの。
- 祈年祭
- 月次祭
- 神嘗祭(かんなめさい)
- 新嘗祭(にいなめさい)
これらの諸祭には、天皇陛下から遣わされた勅使が「幣帛(へいはく)」という捧げものを奉納します。
【ピヨ🐣「幣帛」とは❓】
幣帛(へいはく)とは、織物(反物/布)、衣服、紙、玉、お酒などの神様に捧げるため品々のこと。
多賀宮の社殿は他の別宮よりも大きい?!
普通にお参りするだけで、まず気づく人はいないと思われうが、実は多賀宮の社殿の規模は正宮に次ぐ大きさを誇り、他の別宮よりも一際大きいものと‥あ、なっちゃぅ。
この上さらに、20年に一度執り行われる「式年遷宮(しきねんせんぐう)」も正宮と同じ年に斎行され‥ちゃぅ。
以上、多賀宮は伊勢神宮の数あるお宮の中でも、別格の重要なお宮であることが明らか。
多賀宮には鳥居がない!!「鳥居がない理由とは?」
階段を昇ってきて疲れのせいか、案外、気づかない人も多いのですが、この多賀宮には「鳥居」がありません。
参拝して帰宅してから写真を見て、「あれ?そう言えば・・」などと気づく人も多いと思います。
鳥居がない理由としては、御社殿こそは離れていますが、異空間において御正宮と繋がっているからだとも云われております。
その他の説では御正宮の和御魂と多賀宮の荒御魂がつながっているためとも云われます。
もう1つ鳥居がないお宮が伊勢神宮にあるぅ?!
実は、もう1つ鳥居がないお社がありますが、お分かりになりますか?
そうです。上述した「内宮の荒祭宮」です。
双方のお宮とも「荒魂」をお祀りしているお宮になりますので、これは「伊勢神宮の七不思議」の1つとも言われています。
見方を変えれば「荒魂をお祀りしたお宮だけ鳥居がない」と言う解釈も成り立ちます。
果たしてこれは偶然なのか、理由があるのか・・さてはて。
多賀宮の場所(地図)
外宮のオススメ参拝ルート
※注釈※
伊勢神宮の正しい参拝のコースは外宮⇒内宮が基本で、他には特に無いとされていますが、外宮の境内においては、『「御正宮」→「多賀宮」→「土宮」→「風宮」』と、いう参拝順序が基本とされているようです。
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