伊勢神宮・外宮(-JINGU- ◆ GEKU)『正宮(SHOUGU)』

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伊勢神宮・外宮(-JINGU- ◆ GEKU)『正宮(SHOUGU)』

伊勢神宮・外宮(-JINGU- ◆ GEKU)『正宮(SHOUGU)』

創建年

  • 不明
  • 推定478年(雄略天皇22年)以前
建築様式(造り)

  • 切妻造り
  • 平入
  • 掘立柱
  • 素木造り

※唯一神明造り

御正殿外周の造り

  • 簀の子縁(すのこえん)
御正殿外周・高欄上部

  • 五色・据玉(すえだま/宝玉)31個
屋根の造り

  • 茅葺き(萱葺)
屋根の材料

  • 檜(ヒノキ)
大きさ(御正殿)

  • 棟持柱の高さ
    地面から棟まで:約10m
    全高:約12m
  • 地面から床まで:約2.5m
  • 梁間(横幅):不明(推定15m)
  • 桁行(奥行):不明(階段部分含め推定9m)
御祭神(御正殿)

  • 豊受大御神
  • 推定:天児屋根命(相殿)
  • 推定:太玉命(相殿)
  • 推定:天津彦彦瓊瓊杵尊(相殿)
社格

  • 伊勢神宮・外宮(豊受大神宮)「正宮」

伊勢神宮「外宮・正宮」の読み方

外宮の読み方

外宮の読み方は「そとみや」ではなく「外宮(げくう)」と読みます。

一説では、”外宮”という言葉が使用され始めたのが、平安時代中期からだとされています。つまり、それ以前は内宮外宮という概念がなかったことになります。

ちなみに通説では内宮よりも外宮の方が先に存在していたと云われています。

これに関しては、実は内宮の創建前、現在の外宮の場所に土地神(とちがみ)を祀るための社が存在しており、つまりは内宮よりも以前に外宮が存在していたことになります。

現在、神宮には外宮を先にお参りして最後に内宮を参拝するという「外宮先祭(げくうせんさい)」と呼ばれる慣習が踏襲されていますが、この慣習の由来の1つとして外宮が内宮よりも先に存在してこともあり、伊勢の土地神に対しての配慮であることが述べられています。

”外宮”の意味

外宮の意味は定かではありませんが、内宮を中心として考えた場合の「宮外にある離宮(りきゅう)」という意味合いがあると考えられています。

もしくは、かつて外宮近郊に存在したとされる、天照大御神に「神饌(しんせん)=お供えもの」を供進するための「御饌殿(みけでん)」のことを指し示すとも云われています。

尚、御饌殿については後述していますが、外宮の御正宮(御垣内)に存在する殿舎であり、一般参拝者が実際に目視することができない殿舎となります。

正宮の読み方

正宮とは「せいぐう」や「まさみや」、他には「しょうきゅう」「せいきゅう」などとも読めますが、「正宮(しょうぐう)」と読みます。

正宮とは、御本殿(御正殿)がある「御垣内(みかきうち)」と呼ばれる板垣(いたがき/=板壁のこと)に囲まれた「外宮境内でもっとも尊い場所」のことです。

外宮・正宮(豊受大神宮)の御祭神「豊受大御神」

伊勢神宮には、難しい漢字の社殿や神様が存在しますが、「豊受大御神」の読み方は、「とようけ おおみかみ」と読みます。

豊受大御神の名前の由来

豊受大御神の「豊」は「豊か」「豊穣」などの意味合いがあります。

「受」は、古くは食べ物(五穀)のことをウケと呼称したそうです。

他にも、「朝食(あさゲ)」や「夕食(ゆうゲ)」は、昔は「アサケ」「ユウケ」と呼称されていたようで、これらの「ケ」からの由来も重なっているとされています。

豊受大御神は、日本書紀には存在せず、古事記にのみ名前が存在し、その生まれはイザナミ神の尿から生まれ出でた「和久産巣日神(わくむすびのかみ)」の子神「豊宇気毘売神(とようけびめ)」と云われています。

また、日本書紀によると、「保食神(ほしょくしん)」と云われており、他にも数多の別名がある神様です。

豊受大御神のご利益

上述にて、既にお分かりのとおり、豊受大御神のご利益は、五穀豊穣を基とした食物に関してのご利益があります。

他にも、「一家繁栄」・「農業関係の職業の繁栄」などのご利益があります。

しかし、「神宮の外宮の大御神」なので個人のお願いではなく、日頃の感謝の意と国民全体の幸福を祈願する場所とされています。

したがって、個人的なお願いは豊受大御神の荒魂がお祀りされている「多賀宮」でされるのが賢明です。

尚、神宮で個人的なお願いができない理由は、元来、伊勢神宮には「私幣禁断(しへいきんだん)」という制度があり、天皇以外の奉納(お供え物)や願い事が禁止されていたためです。

この事実は、現在にまで伝わる「延喜式(えんぎしき)」と呼称する古書物に記されています。

私幣禁断の「幣」は、「幣(ぬさ)」とも読み、当時の価値では物として「紙、麻、木綿」の事を指しました。現在風に例えれば「紙幣(お札もしくは賽銭)」のことを指します。

よって「私幣禁断」とは、「幣」に「私」を合わせて「一個人の奉納や祈願は禁止とします」と解釈されます。

外宮の他の3柱の御祭神について

外宮には豊受大御神の他に3柱の神が祀られています。

ただし、この3柱の神は確定されておらず、現在に至っても謎とされています。

この3柱の神が祀られているという事実は、外宮の歴史が記載された最古の古書物である「止由気宮儀式帳(とゆけぐうぎしきちょう)」に”外宮には3柱の相殿神が祀られている”との記述に起因するものです。

しかし、止由気宮儀式帳には「外宮の御正宮には3柱の神が祀られている」としか記載されておらず、すなわち”不明”とされていることから、神宮の公式発表においても「御伴神三座」と定められています。

ではいったい上述した「天児屋根命」「太玉命」「瓊瓊杵尊」の神々の名前はどこから出てきたのか?・・と、言う話になりますが、これらの神々は神宮の外宮に伝わるもう1つの古書物「神道五部書」の中に記されていたものになります。

ただし、神道五部書は後世で脚色された可能性が強く示唆され、つまりは信憑性が薄いことから「推定」としています。

「止由気宮儀式帳」とは、外宮の歴史や神事、神職の職務階級について記した書物であり、神宮の神職の「禰宜(ねぎ)」の位に就いていた「五月麻呂」が804年(延暦23年/平安時代)に編纂した古書物です。

豊受大御神が現在の外宮に来た(遷移)経緯

豊受大御神は、元は丹波国の「比治真奈井(現在の丹波郡 峰山町・大宮町)」に鎮座する神、「等由気大神(とようけのおおかみ)」であったようです。

しかし、「雄略天皇」の夢枕に現れた「天照大御神」直々の神託により「外宮の度会神主」によって、現在の外宮へ遷されたと云われています。

その他の豊受大御神の別名

  • 等由気大神
  • 宇迦之御魂神
  • 大物忌神
  • 大宜都比売
  • 保食神
  • 稲荷大神(お稲荷さん)

など数多。

外宮で祀られている御祭神の”御神体”はどんな形をしている??

内宮の御正宮のページでもご紹介していますが、外宮も内宮と同様に御神体が祀られています。

外宮の御神体は、次の通りです。

  • 豊受大御神→「鏡」
  • 天児屋根命→「笏」
  • 太玉命→「宝玉(勾玉)」
  • 天津彦彦瓊瓊杵尊→「鏡」
ところで・・「笏」とは?

笏とは「しゃく」と読み、これは麻呂(貴族)が持つ、お尻ペンペンするようなミニ板になります。

そう言えば神宮の神職の方々も儀式を行う際に持っておられます。

⬆通称・「麻呂ステッキ 」

豊受大御神の祀られ方

「神道五部書」の内容によれば、豊受大御神の御神体となる鏡は、なんとぉぅ!!「御樋代(みひしろ)」と呼ばれる黄金で作られた筒状の入れ物の中に収められているとの記述があります。

この御樋代には種類が2つ存在し、1つ目の御樋代が上述の「黄金の御樋代」。そして2つ目の御樋代が「ヒノキで作られた御樋代」だと云われています。

収められ方の手順としては、まず「黄金の御樋代」に御神体を収めて、さらにその黄金の御樋代を覆うように「ヒノキの御樋代」の中に収められます。

しかし、これだけで終わらないのがスゴいところです。

なっ、なんとぉっ!..オぅイぇ~・・このヒノキの御樋代をさらに全長約2メートルもの「御船代(みふなしろ)」という舟形の入れ物に入れて、これを最終形態としてお祀りしているようです。

ただし、現在までの調査で明らかにされていることは、当初から黄金で作られた御樋代が使用されていたわけではなく、およそ鎌倉時代後半から室町時代の頃に黄金の御樋代に変えられたと考えられています。

つまりそれ以前は、黄金ではなく”ヒノキ”であった可能性が示唆されています。

相殿神の祀られ方

ここで「相殿神の御神体の祀られ方」についての疑問が残りますが、相殿神の御神体には御樋代が用いられず「御船代」に収められるだけになるようです。

御船代に関しては、内宮外宮ともに共通しているようで、主祭神に1つと、両脇の相殿神に1つずつの御船代が用意されます。

ただし、外宮の場合は3柱の神様がお祀りされていますので、右脇の2柱の相殿神のみ、2柱一緒に御船代に収められるようです。

また御船代に収める際も、高級布であるシルク(絹/きぬ)が敷かれて、その中に御樋代や御神体が丁重に収められて、最後は蓋(ふた)がされます。

ここまでで言えることは、主祭神に関しては特に厳重に収められていることが分かります。

外界との間に分厚い何重もの区切りを設けて、可能なかぎり外界の穢れが侵入しないように徹底的して神聖な空間をつくろうとする意志がうかがえます。

つまり、それほど御祭神が尊い存在だという証明でもあり、さらには神聖な空間に御座すからこそ、世の理を超越した御神力をふるえるということです。

 

内宮の御神体については以下の別ページで触れています。

伊勢神宮・内宮(-JINGU- ◆ NAIKU)『正宮(SHOUGU)』


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外宮の相殿神のご利益

天児屋根命(あめこやねのみこと)

記紀においては、藤原氏(中臣氏)の祖先神とされています。
天照大御神の弟神スサノオ神が天界で暴れたために、天照大御神は心を悲しみで溢れさせてしまい、天の岩戸に閉じこもってしまいます。
その天の岩戸に閉じこもった天照大御神を岩戸から出すために、岩戸の前で「祝詞(のりと)」を奏上したのが、この神です。
後に瓊瓊杵尊に付き従い、天孫降臨の「五部神(いつとものおのかみ)」の1柱として地上に降っています。

  • ご利益:産業興業の神(農・商・工)、一家安泰・一家繁栄、出世開運

太玉命(ふとだまのみこと)

上述、天児屋根命と同じく天照大御神を天の岩戸からお出しするために、「太占(ふとまに)」という占術を用いて、閉じこもった大御神をお出しする方法を占った神です。
天児屋根命と同様に天孫降臨の際は、瓊瓊杵尊に付き従い天界から地上へ降っています。

  • ご利益:金運上昇・招福招来・厄災消除・方位除け

天津彦彦瓊瓊杵尊

通称「瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)」で知られる神であり、正式名が「天津彦彦瓊瓊杵尊(あまつひこひこほのににぎのみこと)」と呼称します。
天孫降臨の際、上述の五部神と共に「天の鳥船」に乗って地上へ降りますが、途中、猿田彦神の導きもあって最終的に九州の高千穂に降ります。
高千穂では、「木花開耶姫(このはなのさくやびめ)」を娶って妻とし、次の3柱の神の父となっています。

  • 火照命(ほでりのみこと)
  • 彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)
  • 火明命(ほのあかりのみこと)

また、瓊瓊杵尊の神名の”ほのににぎ”が、”稲穂”が実った様子を表した言葉であり、はたまた、”国土の王”をも意味していることから、五穀豊穣の神、もしくは国土安泰の神として崇敬が寄せられています。
地上に降り立った後、やはり神名の通り、天照大御神から地上において稲穂を栽培するように命じられています。

  • ご利益:五穀豊穣・国土安泰・一家安泰・一家繁栄

伊勢神宮の外宮(豊受大神宮)・正宮の内部の構成【写真/画像図】

伊勢神宮の外宮・正宮には、御正殿だけではなく、以下↓のような社殿も建立されています。

【会員の最大特典】御垣内特別参拝について外宮の内部の配置地図も内宮とほぼ同じとなっています。

ただ内宮の御正宮との相違点があり、次のとおりです。

  • 南入口から見て「西宝殿」と「東宝殿」の配置が違う。
  • 外宮には「外弊殿」と「御饌殿」がある。(参拝不可)
  • 御正殿の大きさ内宮の方が一回りほど大きい
  • 内宮の「中重鳥居」にのみ「天八重榊」と呼ばれる「榊」が両方の柱に立てられている。

伊勢神宮・外宮「北宿衛屋・南宿衛屋」

伊勢神宮の(内宮・外宮)の正宮へ特別参拝(御垣内参拝)をする際、正宮の北側と南側の出入り口に「宿衛屋(しゅくえいや)」と呼ばれる建物がありますが、南側の宿衛屋にて御垣内参拝の受付を行なっています。

北宿衛屋・南宿衛屋の役割り

これら南北の宿衛屋には神宮の神職の方が待機しており受付をしています。

受付とは「特別参宮章」を提示して御垣内へ入室する許可を得るための受付であり、つまりは「特別参拝(御垣内参拝)」のことです。

御垣内参拝の申し込みは両宮の神楽殿にて行い、その後、両宮の御正宮の南宿衛屋の受付へ訪問します。

神楽殿で申し込みを行うと上述の特別参宮章を授与していただけます。(事前予約は不可)

この特別参宮章を持参した上で、南宿衛屋へ伺い、名簿に名前・住所などの記帳を済ませ、さらに「清めの塩」でのお祓いがあり、その後に神職の方の案内で「中重(なかのえ)」と呼ばれる御垣の中へ進みます。

なお、一般の参拝客が入場できるのは「南側の宿衛屋」からのみです。

伊勢神宮・外宮「四丈殿」

建築様式(造り)

  • 切妻造
  • 平入

※唯一神明造り

屋根の造り

  • 萱葺(茅葺き)

「四丈殿(よじょうでん)」の四丈とは、建屋の大きさ(丈)を表しています。

すなわち、横幅(正面)約13mの長さあるということになります。

四丈殿は、「中重(なかのえ)」と呼ばれる、少し大きい広場の右脇、南御門の前あたりに建てられています。

四丈殿の役割

四丈殿は、雨天の時に主に使用される社殿であり、主に「大祓」などの行事に使用されます。

御正殿の屋根上に設置されている「堅魚木(かつおぎ)」の数が9本なのに対して、四丈殿は8本なので御正殿は、四丈殿よりもさらに1.5mから2mほど大きいことになります。

伊勢神宮・外宮「東宝殿・西宝殿」

建築様式(造り)

  • 切妻造
  • 平入

※唯一神明造り

屋根の造り

  • 萱葺(茅葺き)

東方殿・西宝殿ともに、御正殿と同じく「唯一神明造り」で造営されています。

屋根の造りも、御正殿と同じく「萱葺きの屋根」です。

サイズは御正殿に比べて、少し小さいサイズの社殿となります。

東宝殿・西宝殿の役割り

上記で内宮とは、少し配置が異なり、南側から見て御正殿の前方に、お社が2つ並んでいます。

このお社(社殿)は「宝殿」と言って、遷宮時に奉納された御神宝や装束、衣、武具、秘宝が安置されています。

西宝殿に収められているもの

西宝殿には、40年前(前回のその前の遷宮の時)に奉納された「古神宝類」が、大切に保管されていると云われております。

古神宝とは、古い神宝の意味です。

40年前となると前々回の神宝となりますので「古神宝」となります。

東宝殿に収められているもの

一方、東宝殿には神宮で執り行われる行事である「月次祭」「神嘗祭」「祈年祭」「新嘗祭」で、天皇(皇室)からの勅使から奉納された品々が、大切に保管されていると云われております。

勅使よりの品々とは、以下↓のような品々になります。

「布帛」「衣服」「紙」「玉」「お酒」

なお、東宝殿・西宝殿は、一般の方は「拝観(参拝)不可」とされています。

伊勢神宮・外宮「外弊殿」

建築様式(造り)

  • 切妻造
  • 平入

※唯一神明造り

屋根の造り

  • 萱葺(茅葺き)

外弊殿には「古神宝類(こしんぽうるい)」が納められているとされています。

外宮の外弊殿も一般の方の参拝(拝観)は叶いません。

※「外弊殿」の詳細につきましては、以下↓の当サイトの別のページでご紹介しておりますので、そちらをご覧ください。

伊勢神宮・外宮「御饌殿」

建築様式(造り)

  • 切妻造
  • 平入

※唯一神明造り

屋根の造り

  • 萱葺(茅葺き)

ここでは、「日別朝夕大御饌祭」の際に、調理された神饌(お供え物)が、大御神に捧げられます。

外宮の神事でもっとも有名なものの1つが、この「日別朝夕大御饌祭」です。

この神事は外宮の創建以来、戦国期の約120年間を除いて、現代に至るまで1000年以上、毎日繰り返し行われています。

この「日別朝夕大御饌祭の神事」は、以前は内宮で執り行われていましたが、「外宮の創建、ならびに御饌殿の創建」と同時に内宮から外宮へと変更されています。

御饌殿の中の様子

御饌殿の中には、「6つの供進台」が向かい合うようにして設けられているそうです。

この「6つの供進台」とは、すなわち「内宮の3柱神」と「外宮の3柱神」を示します。

ちなみに、ここでの「供進台」とは「神座」と呼ばれる「短い脚付の机」の事です。

そしてさらに、台座には「光沢のある美しい絹」が丁寧に覆い被せてあり、その上に「神饌(お料理)」を捧げるようです。

つまり、この神座に「天照大御神」や「豊受大御神」を始めとした6柱の神様たちが、向かい合って共に食されることになります。

なお、神饌を調理する神職は、前日から「斎館」にて清めを行い、早朝5時から調理されたものが捧げられるようです。

お供え物の種類

白米、御水、塩、魚、海藻、野菜、果物、神酒

外宮・「日別朝夕大御饌祭の神事」引用先:http://www.asahi.com/

同じく、この外宮の御饌殿も一般の方の参拝(拝観)は叶いません。

↑外宮の正宮を上から見た航空写真(遷宮時)↑外宮の正宮を上から見た航空写真

※正宮の内部は写真撮影が禁止のため、敢えて上空からの写真でご説明をさせていただきます。

御正殿へたどり着くための正宮の4重の御垣

伊勢神宮・外宮/正宮の「御正殿」では、五穀豊穣の神様、すなわち、食の神様である「豊受大御神(とようけ おおみかみ)」が祀られています。

「豊受大御神」は「正宮・御正殿」に鎮座されており、「御正殿(ごしょうでん)」は、「4重もの御垣(みかき)」に囲まれており、つまり、御垣のもっとも奥にご鎮座されております。

※外側⇒内側↓

  1. 板垣(いたがき)
  2. 外玉垣(とのたまがき)
  3. 内玉垣(うちたまがき)
  4. 瑞垣(みずがき)

このうち、一般の参拝者は、「板垣」と呼ばれる垣根までしか、入ることができません。

分かり易い例に例えると、正宮の入口に垂れ下がっている「御幌(みとばり)」と呼称される「白い布」までです。

そして、御正殿にたどり着くための垣根には、上記の4つの垣根の他に、4つの出入り口(門)が存在します。

この4つの出入り口は、各垣根の設置されているもので、北の方角と南の方角に各、4つ存在しますので、合計で8つ存在することになります。

ちなみに御正殿は南の方角を向いていますので、御正殿と相対するのは南方向となります。

そして、これら4つの出入り口(門)のうち、最大で2つの門を通行して内玉垣南御門外まで行くことができます。(特別参拝でも御正殿までは行けません)

4つの出入り口(門)とは、以下↓のような門になります。

【会員の最大特典】御垣内特別参拝について↑正宮内部の絵図面(外宮は右)

御正殿へたどり着くための正宮の4つ門

※外側⇒内側↓

北方向

  1. 板垣北御門
  2. 外玉垣北御門
  3. 内玉垣北御門
  4. 瑞垣北御門
南方向

  1. 板垣南御門
  2. 外玉垣南御門
  3. 内玉垣南御門
  4. 瑞垣南御門

なお、一般の参拝者の入口は南側となります。

御垣内参拝の料金(初穂料)

御垣内へ入るためには、大金を寄付しないと入場できないようなイメージがあります。

しかし、驚くことになんと!!1000円→2000円寄付(奉納)するだけで入場ができます。

この奉納金の金額ですが、上限はなく、いくらでも寄付ができるようです。

そして、これらの寄付金の額に応じて御垣内の参拝できる位置が変わってくるのです。

具体的には次の通りです。

1000円→2000円から

  • 外玉垣南御門の内側まで
10万円から

  • 中重御鳥居まで
100万円以上

  • 内玉垣南御門外まで

特別参宮章

内宮・外宮の境内・神楽殿にて「式年遷宮の資金提供(寄付)する=特別参拝の申し込み」をすると、「特別参宮章」と書かれたカードのようなものがいただけます。

このカードを携帯して「外宮および内宮」へ参拝に行けば、御垣内での参拝が可能になります。

ただし、1000円→2000円の寄付金で特別参拝できる回数は内宮・外宮でそれぞれ1回限りです。

では、参拝したを見分けるのはどうやって見分けているのか?という素朴な疑問が浮かびますが、これについては参拝時に「内宮」や「外宮」などの「印(ハンコ)」を押印していただけます。

特別参宮章の有効期限

特別参宮章を見れば分かりますが、中央に小さい字で「平成〇〇年まで有効」と記載されています。

したがって、「その日にすべての参拝を終わらせなければならない」といったことはなく、「本日は外宮」「明日は内宮」と言ったことも可能になります。


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外宮の床下にも心御柱があった!!

なんと!!外宮の御正殿の床下にも、内宮の御正殿と同じく、「心御柱」が埋められているといいます。

外宮の心御柱の詳細は以下↓の通りです。

心御柱の大きさ

  • 長さ:180cm
  • 太さ:約30cm

内宮では、この心御柱が「ほぼ地中に埋まっている」とされています。

しかし、外宮においては「半分以上、地上から飛び出している」そうです。

心御柱と天平瓮

実は、この心御柱の柱の周りには、なんと!!「天平瓮(あめのひらか)」と呼称される「薄いお皿」が800枚ほど並べられるとのことです。

「天平瓮」とは、紀元前660年から紀元前711年頃に用いられた、吉凶を占うために用いられたとされる「土器製の皿」のことです。

このようなお皿が心御柱の周りに並べられることからして、この心御柱と言うものは、かなりの重要度があるものと思われます。

しかし、その実態は伊勢神宮の一部の神官しか知らないと云われております。

心御柱の役割り

伊勢神宮における「心御柱の役割り」とは、「神籬(ひもろぎ)」ような役割りを果たしていたのではないか?と云われています。

神籬とは、一種の神様がお宿りになる「依り代」のことです。

高御産巣日神と心御柱

実は心御柱がこのように、重要視されるのには、他にも理由があるとされています。

その理由と言うのが、とんでもない理由で、なんと!天照大御神が「皇祖神」ではなく、「別の神様が皇祖神である」と、言う説があります。

この説では、「木」に由来した神様が「皇祖神」とされており、この神様に因んで心御柱が崇められているのではないか?などとも云われています。

ちなみに、この神様の名前を「高御産巣日神(高皇産霊尊/たかみむすびのかみ)」と称します。

ただ、有力な説としては、次の遷宮での御正殿の位置を分かりやすくするために、心御柱を残しているという説が有力とされています。

これらはあくまでも諸説なので、確たる話ではありません。

役目を終えた40年後の心御柱

心御柱は、1度埋められると40年間はそのまま地中に埋まったままとされています。

つまり、古殿地にある「小さな小屋」がこれにあたります。

では、40年経つとその先どうなるのか?

実は、神宮では心御柱の関しての神事は秘儀とされており、口外はもちろんのこと、同じ神職同士でも担当している神職しか知らないそうなのです。

さらに、儀式は誰の目にも触れない時間帯などに行われるそうでなのです。

そして、お役目を終えた心御柱ですが、なんと!荒祭宮の付近にある「地極谷(じごくだに)」と呼ばれる「谷」において、「お見送りの儀式」と称される「秘儀」で埋葬されるとのことです。

まさに人の葬儀と同様の意をもちます。

これらのことから、心御柱はまるで高貴な人間のように扱われていることが分かります。

心御柱の長さと人間の背丈

心御柱の長さ太さですが、この長さは一説には、歴代の天皇の長さと一致したと云われております。

すなわち、心御柱の長さは人間の背丈に相当すると言えます。

実は古来では、心御柱の長さはもっと短かったと記録されています。

つまり、歴代の天皇の身長を「側近」が測り、天皇の背丈に合わせて「心御柱」を切り出していたとされているのです。

これらの理由から、心御柱が天皇自身であり、天皇を崇め、天皇に国を守護していただくと言った意味にもなると云われております。

ただ、現在に至っては、まさか!古来のように天皇陛下の背丈を測ることはしていませんので、何かの由来に基づいて長さを定めているものだと思われます。

「唯一神明造(ゆいいつしんめいづくり)」

唯一神明造りに関しては、以下↓の当サイトの別のページでご紹介しておりますので、そちらをご覧ください。

外宮と内宮の御正殿の違い

あまり語られてはいませんが、外宮と内宮の御正殿には次のような違いがあります。

  • 社殿の屋根上の千木(ちぎ)の形状が「内宮では内削ぎ(水平型)」、「外宮では外削ぎ(鋒型/垂直型)」
  • 同様に屋根上の鰹木の数が「内宮では10本(偶数)」、「外宮では9本(奇数)」
  • 御正殿全体の寸法(大きさ)が異なる
  • 扉が「内宮では内開き」、「外宮では外開き」

これらの違いは神宮では内宮を中心として据えているために、内宮と造りが同じでは畏れ多いとして、あえて内宮と異なる造りにしていると考えられます。

その他、参道に関してはほとんどの方が何も考えずにただ御正殿へ向かって歩くと思いますが、「内宮では右側通行」で「外宮では左側通行」となります。

ただし、内宮の右側通行に関しての理由は、単純に手水舎の代わりともなる「五十鈴川岸の”御手洗場”が参道の右側にあるから」だとも考えられています。

これらの違いがある理由は、内宮を中心として考えて内宮と等しくするのは畏れ多いという思想があるからに他なりません。

内宮が尊い理由は言うまでもなく、内宮の御正殿で祭祀する天照大御神が日本国民の総氏神であり、神の中の神であらせられるからです。

ちなみに内宮の「内」とは”内室”や”中心”、もしくは”天皇”や”宮中”をも指す言葉であり、「宮」とは尊い人物の住居となる「宮殿」を意味します。

すなわち意味合い的にも、「内宮」とは天皇の祖先神でもある天照大御神が鎮座する尊い宮殿・「皇大神宮」であることが理解できます。

 

内宮の御正宮に関しての詳細は以下の別ページにてご紹介しています。

伊勢神宮・内宮(-JINGU- ◆ NAIKU)『正宮(SHOUGU)』

外宮のオススメ参拝ルート

おわりに・・

 

ここまで神宮のことをご紹介するまでに、様々な文献や、資料、実際に神宝などを目にしてきました。

そして、過去の人々が何を食し、どのようなことを考えて毎日を生きてきたのかも妄想しました。ムフフ

このように近代化された現代においても、伊勢神宮ほど神秘に包まれたロケーションは無ないでしょう。

しかし一般的に神社と呼べる類の中で、誰もが知る「伊勢神宮」が「神秘に包まれ」、挙句「謎だらけ」と言うのが本当に面白いです。

神宮では、年間1500回を数える神事が毎日、欠かす事なく執り行われています。

しかしその中には「秘儀」と呼ばれる、一般に公開されない神事が確かに存在します。

ここで興味をそそられるのが、これらの神事を執り行う神官でさえも、その神事の真の由来を知らされていないことです。

つまり、古からの伝承をそのまま執り行っていることになります。

”お伊勢参り”という言葉が生まれたように、たくさんの人々が絶え間なく日本中から神宮へ脚を向かわせるのも、ひょっとすると自らの意志に依存しない、人間本来が持つ「本能」と呼べるものが神宮へと誘わせるのかもしれません。

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