伊勢神宮(-JINGU-)◆ 参集殿(SANSYUDEN)
建築様式(造り)
- 鉄筋コンクリート
- 2階建て
素材
- 講堂(2階):檜
- 外周の柱廊:檜
- 中庭の回廊:檜
- 内部の一部:檜
参集殿の読み方
伊勢神宮の境内には、いくつか読みにく名前の社殿があります。
そして、ここ参集殿の読み方は、「さんしゅうでん」と読みます。
「参集殿」の言葉の意味
参集殿も、ココ伊勢神宮だけにあるのではなく、日本全国の神社で見かけることができます。
「参集殿」の意味とは、「参集」と「殿」の部分に分けると分かり易いです。
すなわち、「参集」の語源から由来しています。
参集とは、多くの人が集まってくるという意味になります。
殿とは、古代では高い身分の人物が住む邸宅のことを指します。
つまり、より多くの方に、伊勢神宮を知ってもらい、お伊勢参りを良い思い出として、心から満喫してもらう、といった意味合いになると思われます。
参集殿の内部の構成
伊勢神宮の内宮にある「参集殿」は、参拝者用の「無料休憩所」です。
全面ガラス張りで清潔感がある明るい建物です。
奉納行事を行う舞台は、中庭を介して観覧できるようになっています。
なお、参集殿は外宮には無く、内宮のみに存在します。
次に参集殿の建屋内のご案内を示します。
伊勢神宮・参集殿1階
参集殿の1階の端には売店があり、ここで「伊勢 すず」や「子安神社へ奉納する鳥居」や「御朱印帳」「お守り・御札」などを購入することができます。
お守りは伊勢神宮の神職さん(巫女さん)が授与しています。御朱印帳やグッズなどは神宮崇敬会の方が販売されています。
休憩所の設備は、長椅子・空調の完備・冷水やお茶・授乳室などがあります。
※参集殿の授与所は写真撮影禁止です。写真はお借りしたものです。
⬆️参集殿内部の具体的な授与所の場所⬆️参集殿の授与所は外にも窓口があって内部とつながっている。
参集殿1階・中庭の能舞台
参集殿1階には中庭があり、この中庭には能舞台があ〜る。
徳力富吉郎作の「老松と若竹の画」
特に鏡板の老松と若竹の画は大きな見どころであり、なんでも徳力富吉郎画伯の渾身の力作として知られ〜る。
当舞台では能楽、狂言などが奉奏され〜る。
伊勢神宮・参集殿2階
参集殿の2階には「講堂」があります。
また、「伊勢神宮崇敬会」という、伊勢神宮の会員の「参宮記念品」の授与も、この参集殿で行えます。
参集殿の役割り
参集殿は、建屋はコンクリート製ですが、平成25年の式年遷宮に向けた大幅な改修工事が行われました。
その結果、外壁や内装の主要な部分は桧材で仕上げて、神宮の雰囲気に馴染むように造られています。
なお、ここでの主要な部分とは、「コンクリートの構造体」「鉄骨の小屋組み」「ひさしの柱廊」と「中庭の回廊」などを指します。
この改修工事の結果、平成25年(第32回)の「三重県建築賞」・「知事賞」を受賞しています。
他にも、参集殿には長椅子が用意されていて、神宮の紹介ビデオを上映しています。
⬆️内部では伊勢神宮の神職の一日や神事などの紹介VTRが放映されている
また、パネルの展示もあって伊勢神宮の歴史を観ることもできます。
⬆️年内行事や天皇家参拝の様子などもパネルを用いて紹介されている。
運がよければ能舞台で行われる奉納行事を観ることもできます。
トイレは温水洗浄便座付きで、「ベビーベッド」や「ベビーチェア」を備えた「多目的トイレ」もあります。
⬆️妊婦の方は安心!授乳室も完備!⬆️男女トイレのほか、車椅子や赤ちゃん用のトイレ(多目的トイレ)も完備!
余談ですが、大晦日に参集殿の裏側に行くと「甘酒」が飲めます。
伊勢神宮・内宮「参集殿」の場所(地図)
内宮参拝の最後に立ち寄れるように、神楽殿と宇治橋の中間付近にあります。
参集殿の営業時間
- 7月後半〜8月31日まで:8時30分〜17時まで
- 上記期間以外:8時30分〜16時まで
伊勢神宮・内宮「参集殿」のINFO
- 住所:伊勢市宇治館町1
- 公式サイト:https://www.isejingu.or.jp/