えぇっ?!伊勢神宮にはこんなにたくさんの参拝の種類があった!「裏参り・早朝参り・朔日参り・おかげ参り・年越し参り」について

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えぇっ?!伊勢神宮にはこんなにたくさんの参拝の種類があった!「裏参り・早朝参り・朔日参り・おかげ参り・年越し参り」について

えぇっ?!伊勢神宮にはこんなにたくさんの参拝の種類があった!「裏参り・早朝参り・朔日参り・おかげ参り・年越し参り」について

伊勢神宮は日本で最高の聖地と言われています。

それは、最も尊い神である「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」を祀っているためです。

伊勢神宮は、全国の神社の代表として特別の信仰を集めています。

このため、正式名称は「神宮」です。

伊勢神宮への参拝は、「お伊勢参り」と呼ばれて絶大な人気があります。

これは、室町時代に武士の間で始まり、江戸時代に庶民に流行して現在に至っています。

お伊勢参りは人気があることから、「お参り」にも色々な名称がつけられています。

以下では、お参りの名称の意味や由来を紹介しています。

「おかげ参り」とは?

「おかげ参り」とは、江戸時代中頃に起こった現象で「おかげ参り」や「抜け参り」と呼ばれました。

遠方から伊勢を目指す場合、莫大な旅の資金が必要となったため、人々は「伊勢講(いせこう)」と呼ばれる協同で参拝する組織を作って参拝したため「おかげ参り」と呼んだそうです。

伊勢講とは、神宮へ参拝したい村や町の人間が集団を作り、資金を出し合って選抜した人物を伊勢神宮へ参拝させることを目的とした組織です。

この当時の神宮参拝は、理由があって自らが行くことができなくても、資金提供するなど神宮への篤き崇敬心を示すことで、霊験あらたかなご利益を授かることができると信じられていたためです。

道中には、無料で食べ物や宿泊所を提供してくれる所があったほどで、これが影響してか、後に自らの飼い犬を伊勢に向かわせてお参りさせる「おかげ犬」までもが出没したほどです。

「抜け参り」とは?

抜け参り」とは、働き先の主人や、両親、知人に何の連絡もなく、夜逃げようにヒッソリと住処(すみか)を抜け出して、伊勢神宮へ参拝することを「抜け参り」と呼びます。

つまり、ヒッソリと抜けて行くことから上述に等しく「お陰参り(おかげまいり)」とも呼ばれました。

また、この当時、特に遠方の人々は伊勢神宮まで行くためのお金がなく、協同で工面し合って多くの人々からお伊勢参りの資金を調達したことから、みなさんの”おかげ”という意味合いの「おかげ参り」とも呼ばれました。

なにせ、この当時、国境(県境)には「門」があり、遠方から訪れた場合、この門を通過できなければ伊勢神宮へ参拝に行くことは叶わなかったのですが、「伊勢参りです」と一言、言えば、概ね誰でも簡単に国境の門を通行できました。

尚、日本各地から伊勢までの交通手段としては、ほとんどの方が徒歩で訪れています。

この当時の乗り物として、輿(こし)や馬といった交通手段もありましたが、輿や馬は役人クラスの人間しか所有できないことや、徒歩で詣でることこそがご利益があると信じられていたため、ほとんどの方が徒歩で伊勢を目指しています。

例えば、徒歩で江戸から伊勢までは片道約2週間、大阪から伊勢までは5日間、名古屋からでも伊勢までは3日間も要します。

驚くのは東北地方の陸奥国釜石(岩手県)から伊勢へ訪れた人の例では、ぬぅあんと!約3ヶ月弱もの期間を要して伊勢まで歩いたと云われています。

尚、この「おかげ参り」は、何故か60年の節目にもっとも参拝者が多かったと云われ、なんと!4ヶ月で約500万人もの人々が神宮へ参拝したと云われています。

以上、すなわち、お蔭参り(お陰参り)の「お蔭=おかげ」が採用されています。

伊勢神宮(内宮)おかげ横丁の地図(マップ)「PDFダウンロードあり」

黙って参拝に向かった場合でも、神宮参拝の証拠を持ってくれば、許してもらえたそうです。

このように伊勢神宮への参拝であれば、大抵のことは許されるというような社会の認識がありました。

「裏参り」とは?

「裏参り」とは、庶民にとって伊勢参りは、一生に一度の大旅行であり、見聞を広げるチャンスでした。

少し遠出をして色々なところを見てくることも許されました。

このため、伊勢参りをする時は必ず東国三社を「裏参り」するという風習があったそうです。

この東国三社とは、京都や大阪方面から見て東にある「鹿島神宮:(茨城県)」「香取神宮:(千葉県)」「息栖(いきす)神宮:(茨城県)」のことを指しています。

つまり、伊勢神宮のお参りに行く時に、これらの三社にも参拝することを「裏参り」と言ったようです。

「早朝参り」とは?

「早朝参り」とは、伊勢神宮の営業開始(開門)と共に、参拝することを意味します。

伊勢神宮は季節に関係なく概ね朝5時から参拝ができます。

昼間は、いつも大変な混雑ですが、早朝であれば空気は澄みわたって静けさに満ちあふれ、神々しさが漂っています。

このように朝早くお参りして本当の伊勢神宮を味わうのが「早朝参り」です。

尚、早参りを推奨する宿屋が伊勢神宮の外宮や内宮の付近周辺にあります。

例えば、内宮もしくは、おかげ横丁の付近に位置する「神宮会館」などでは、早参りする参拝客に合わせて夜通し大浴場を営業させたり、はたまた、地元に詳しい職員を早参りの案内人として、早参りする宿泊客に同行させているサービスも実施しています。

「朔日参り(ついたちまいり)」とは?

伊勢には昔から、毎月1日に参拝する「朔日参り」と言う風習が古来、踏襲されています。

「朔日参り」とは、月の初めにいつもより早起きして神宮へ参拝し、昨日までの無事平穏に感謝する風習のことです。ウフ

また、伊勢神宮に限定せず、日本にはもともと「ついたちまいり」という風習があります。

月の始まりは月の満ち欠けによる「月立ち」が転じて「ついたち」と呼ばれるようになっています。

これは、月の最初の日の早朝にお参りして、前の月が無事に過ごせた事への感謝と、これから始まる月の無事を祈る風習です。

つまり、「朔日参り」は、月はじめの日に早朝参りをすることを指します。

伊勢を代表するお店であり、「おかげ横丁」を管理運営している「赤福」は、毎月、1日になると朔日参りの当日限定の「朔日餅(ついたちもち)」の販売を開始します。

また、「すし久」や「海老丸」などのお店では、同様に1日限定で「朔日粥(ついたちがゆ)」と呼ばれるお粥の販売を開始しています。

ちなみに赤福は朔日餅の販売を1978年(昭和53年)より開始しています。毎月、1日の午前3時30分より整理券を配布して、午前4時45分から販売開始となります。

予約購入も可能とのことですので、是非!朔日参りされる際は、朔日餅を食べて当月のご加護を祈願してみてください。

また、赤福の朔日餅は種類があり、毎月、種類が異なります。

 赤福の朔日餅の種類

2月 立春大吉餅(りっしゅんだいきちもち)
3月 よもぎ餅
4月 さくら餅
5月 かしわ餅
6月 麦手餅(むぎてもち)
7月 竹流し(たけながし)
8月 八朔粟餅(はっさくあわもち)
9月 萩の餅(はぎのもち)
10月 栗餅(くりもち)
11月 えびす餅
12月 雪餅

さらになんと!伊勢の伝統である「伊勢和紙(伊勢千代紙)」でこれらの朔日餅を包装していただけます。

伊勢和紙とは、伊勢で制作された和紙であり、伊勢神宮はもとより、日本全国に頒布されている「神宮大麻(御神札=お札)」にも使用されているほどの和紙です。

朔日朝市

朔日(ついたち)朝市」です。

この「朔日参り」帰りの参拝客のために開かれている朝市が「朔日朝市」です。

朝4時から開店し、店には野菜や果物、季節の草花などが立ち並びます。

お腹がすいた人のために、パンやコーヒーの販売も行われます。

出店される商品は、その月によって異なります。

また、この日、飲食店では4時45分から店を開け、「朔日朝粥」の他、「雑炊」や「伊勢うどん」、「モーニングセット」など、店ごとに様々なメニューが用意され、参拝帰りの人々の身体の芯からもてなしてくれます。

おすすめは、「横丁まるせい」の「ふぐ雑炊」(600円)です。

この値段で”ふぐ”が楽しめるのは、何とも嬉しいものです。

※「横丁まるせい」は2016年に閉店しています。残念です。トホホ

なお、上述したとおり「朝粥」のスタートは4時45分からですが、「ふくすけ」は朝の3時30分から。「横丁そば」は、なんと!夜中の0時から店を開けています。

朔日朝市の終了時間

「朝市」は8時まで
「朝粥」は、概ね7時30分まで。もしくは各店舗無くなり次第終了。

 

「年越し参り」とは?

「年越し参り」とは、伊勢神宮では1年間の感謝と新年の祈願をする「初詣(はつもうで)」のことを「年越し参り」と呼び、もしくは地元・伊勢では「初参り(はつまいり)」とも呼んでいます。

ちなみに初詣には、他にも種類が存在し、人や地方によっては「二年参り」とも呼びますが、これは旧年(大晦日/12月31日)から翌1月1日(元旦)にかけて参拝するので、2日間に跨って参拝するので、旧年(大晦日)と翌年(初詣)を合計して「二年参り」としています。

日本には古来、大晦日から元旦にかけて「年籠り(としごもり)」と呼ばれる風習があり、これが現在の初詣の起源とされています。

「年籠り」とは、地元の氏神様(近くの神社)へ参拝して、境内に籠って新年の無事を祈願する風習であり、明治時代初頭まで続けられていたようです。

年末に寺社に参拝に行くと、「かがり火」や「とんど焼き」が行われていますが、これは年籠りするために周囲を温める意味合いがあるとも云われています。

ただ、この「とんど焼き」や「かがり火」が年末から正月にかけて多くの寺社で焚かれているもっともな理由としては、火は邪を退けて身を清め、新しい生命を産むと考えられているため、新年に向けて新しい火を境内で炊くことによって歳神(としがみ)を祀りたてて、一年の無事を祈願する意味合いがあるとされています。

「大晦日」とは「一年の年末(12月31日)」のことを指し、「晦日」とは「月末」の意味を指します。

 

終わりに・・

【補足】元旦に年始の挨拶をしてはいけない??

ちなみに歳神様にまつわる話としてこんな話があります。

元旦に年始の挨拶をする家庭が多いと思われますが、実はこれは本来、タブーとされています。

この理由は、本来、元旦(元日)は歳神様を家庭にお呼びして歳神様に挨拶(祈願)するための日だからとされているからです。

ただ、現代では普通に「あけましておめでとうございます」と一言、言うのが世間の常識とされているため、過去の慣わしに倣っていては他人から非難を受けることになります。

大切なのは気持ちなので、せめて元旦は歳神様に感謝の意を述べるために神棚がある方は神棚に手を合わせてみてください。

神棚がない方は年の方角(恵方/えほう)を向いて手を合わす、もしくは近くの神社へ詣でて手を合わせてみてください。

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