伊勢神宮のお札(神札)には、神宮大麻や参拝の時に頂いた授与大麻などの種類があります。
これらのお札の効力は1年程度で、新しい年を迎えた時や、ご祈願をして頂いたお札は、願い事が成就したら、お返しした方が良いとされています。
但し、伊勢神宮には日本全国から参拝に訪れますし、遠方のため、念願の一生に一度のお参りだったという方もいると思います。
直接、伊勢神宮にお返しに行くことが難しい場合にはどうしたら良いのでしょうか。
以下では、伊勢神宮の御札(御神札)の返納方法と郵送での取り扱いについて、ご説明をして行きます。
伊勢神宮(内宮・外宮)の「神宮大麻」の返納方法
伊勢神宮(内宮・外宮)の「神宮大麻」の返却方法は、年末に神社で焚(た)かれるかがり火で、天上にお返しする方法や、氏神様の古札納所にお返しすれば良いと思います。
または、「どんど焼き」と呼ばれる火祭りで焚(た)いて頂く方法などがあります。「どんど焼き」を実施している地域は少なくなりましたが、1月14日夜あるいは1月15日の早朝に行われます。
伊勢神宮(内宮・外宮)の「授与大麻」や、友人、知人から頂いた「お札」の返納方法
これも、神社で焚かれるかがり火や「どんど焼き」の火で焚いて頂き、天上にお返しする方法と、氏神様の古札納所にお返しする方法で良いと思います。
氏神様に古札納所がない場合は、近隣にある別の神社の古札納所でも受け付けて頂けます。
伊勢神宮(内宮・外宮)の御札(御神札)を郵送で返納する方法
伊勢神宮(内宮・外宮)で、授かった御札(御神札)は、伊勢神宮へ郵送でお返しする方法も可能です。
この場合は、返納するお札を和紙などに包んで、御自分の名前と住所、さらに感謝の気持ちを記載して、それらを同封した上で郵送するのが良いとされています。
伊勢神宮の御札(御神札)を郵送にて返納する際の「あて先(住所)・郵送方法」など
まず、あて先は以下のように記入します。
あて先:「伊勢神宮司庁 御中」
さらに、あて先の横に(お焚き上げ希望)と書き添えてください。(例↓)
伊勢神宮司庁 御中(お焚き上げ希望)
そして、お焚き上げ料を添えて、現金書留で送付します。
お焚き上げ料は、決められていませんが、お札と同額程度でよいと思います。
東京大神宮で返納する方法
アッ!!と、驚くこんな事実! あまり知られていない!東京大神宮と伊勢神宮の意外な関係について
やはり伊勢神宮は遠くて、休暇も簡単にはとれないという方は多いと思います。
そこで人口が集中している東京には、伊勢神宮の「東京遥拝殿(とうきょう ようはいでん)」が、明治13年に創建されました。
創建当初は、「日比谷大神宮」と言う名前でしたが、関東大震災後に飯田橋に移り、「飯田橋大神宮」と呼ばれ、現在は、「東京大神宮」と改めました。
そして、なんと!
この東京大神宮での参拝は、伊勢神宮を参拝したことにつながるということです。
これの意味するところは、東京大神宮には、伊勢神宮の内宮と外宮の祭神である「天照大御神」と「豊受大御神」が祭神として祀られているからです。
つまり、東京大神宮の古札納所へ、御札(御神札)を、お返しすれば、直接、伊勢神宮に返納したものと考えてよいと言うことです。
伊勢神宮(内宮・外宮)の御札(御神札)の有効期限について
世間一般的には、御札(御神札)は、1年で返納した方が良いと言われていますが、実はそのような規定は無いようです。
但し、昨年頂いて1年経ったお札は、見た目も少し、クスんでくると思います。
お札は、穢れないように注意を払って作られ、家内繁栄・商売繁盛などのお祓いがされています。
新年を迎えるに際して新しく頂いたお札をおまつりし、古いお札は感謝を込めてお納めすることで、新しい年を迎える心構えができるのだと思います。
お札の有効期限はありませんが、年末年始というタイミングで、新しいお札をおまつりすることで気持ちの切り替えもできて、前を向いて進むことができるのだと思います。
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