伊勢神宮(内宮・外宮・別宮)にペガサス(神馬)がいる??ペガサスの名前と見学できる時間は?
あなたは、ご存じでしたか?
伊勢神宮に「神々しい白馬」、いわゆる「ペガサス」が居ると言う噂があります。
ペガサスと言えば、ギリシャ神話に出てくる翼を持った「白い馬」です。
しかし、ここは日本です。
伊勢神宮にギリシャ神話のペガサスの像があるとでも言うのでしょうか?
しかし残念ながら、伊勢神宮にペガサスはいません。
その代わりペガサスではありませんが、伊勢神宮には「神に仕える馬」と言う馬がいます。
伊勢神宮では、この馬の名前を「神馬(しんめ)」と呼んでいます。
伊勢神宮の白い馬(神馬=しんめ)は外宮と内宮にそれぞれ2頭いる
神馬は、「神が乗る馬」という意味合いで「神馬」と言う語源が生まれています。
伊勢神宮の神馬は外宮と内宮にそれぞれ2頭居ます。
そして、なんと!
神馬にはそれぞれ名前があるのです。
内宮に居る神馬の名前
「国春(くにはる)」※2018年1月退落(死去)- 「草新(くさしん)」※国春の後継
- 「草音(くさおと)」
外宮に居る神馬の名前
- 「笑智(えみとも)」
- 「空勇(そらいさむ)」
と、それぞれ名前がつけられています。
神馬の名前の付けられ方
神宮の神馬たちの名前はどうやって付けられているのかが気になるところですが、これは鎌倉時代以前から宮中で開催されている歌を披露する会、「宮中歌会始」の御題に由来して、宮中で名付けられています。
神宮の神馬たちは、明治維新後となる1869年(明治2年)に明治天皇が開いた明治時代初の「宮中歌会始」以来、退落ごとに皇室から牽進(奉納)されている馬たちなので、したがって名前を付けるのが宮中であっても不思議ではないということになります。
このうち、「草新」だけが「鹿毛(かげ)の馬」です。鹿毛なので「茶褐色の馬」です。
他の3頭の馬は「芦毛(あしげ)の馬」つまり「白馬」です。
内宮神馬「草新号」の産地や種類など
- 種類:アングロアラブ種
- 産地:宮内庁御料牧場
- 毛色:鹿毛
- 生年:2001年(平成13年)
- 奉納日(神宮にやってきた日):平成30年6月27日
内宮神馬「空勇号」の産地や種類など
- 種類:アングロアラブ種
- 産地:宮内庁御料牧場
- 毛色:芦毛
- 生年:1993年(平成5年)3月26日
- 奉納日(神宮にやってきた日):平成23年9月
外宮神馬「草音号」の産地や種類など
- 種類:アングロアラブ種
- 産地:宮内庁御料牧場
- 毛色:芦毛
- 生年:2001年(平成13年)
- 奉納日(神宮にやってきた日):平成20年10月1日
外宮神馬「笑智号」の産地や種類など
- 種類:アングロアラブ種
- 産地:宮内庁御料牧場
- 毛色:芦毛
- 生年:2006年(平成18年)3月26日
- 奉納日(神宮にやってきた日):平成23年9月
それぞれ、皇室から送られた神馬です。
生まれた所は、皇室が所有している栃木県の「宮内庁御料牧場(ごりょうぼくじょう)」いわゆる「牧場」です。
その後は上記、御料牧場や、皇居内の「主馬班厩舎(しゅめはんきゅうしゃ)」などで飼育され、皇室の方々の乗馬などで活躍します。
「御馬牽進式」を済ませて後、晴々伊勢神宮の神馬になれる!
伊勢神宮の正式な神馬になるためには、「御馬牽進式(みうまけんしんしき)」という神事を受けて後、晴々伊勢神宮の神馬となって伊勢神宮の様々な祭礼に出席することができます。
御馬牽進式では、金色で菊花紋章が描かれた紫色の馬着(ばちゃく)を背中に装着した御馬たちが第一鳥居から参進し、第二鳥居でお祓いを受けて御正宮へと進みます。
その後は外玉垣南御門から御正宮内へ入場し、→中重鳥居(なかえのとりい)→内玉垣南御門前の東寄りの位置(一般参拝不可場所)まで進みでます。
内玉垣南御門前では神職が祝詞を奏上し、御馬は神前にて頭を垂れることによって神馬になることを誓います。
伊勢神宮の神馬たちの仕事(お役目)って??
伊勢神宮の神馬たちは、毎月・「1日」、「11日」、「21日」の「午前8時頃」に「菊の紋章のついた馬着」を身にまとい神前に見参します。
神前の具体的な位置
- 内宮:板垣南御門
- 外宮:板垣南御門
伊勢神宮の神馬の見参の時間
- 内宮⇒20分
- 外宮⇒20分
神馬たちの見参している風景を見学する方法
伊勢神宮の神馬たちの神前にて見参している風景を見学してみたいのであれば、以下の方法と選択すれば神馬たちに会うことができます。
その方法とは単純に、
「朝の7時40分頃から参道で待ち構える」
です。
じゃあ、神馬たちは神前にての見参以外では普段、何をしているの??
神馬たちは神前にての見参日以外は「御厩(みうまや)」で休んでいるか、両宮(内宮・外宮)の各宮域外にある「神馬休養所」で休んでいます。
「御厩(みうまや)」とは、馬が生活する馬房いわゆる、「厩(うまや)」です。
神が乗る神聖な馬と言うことで、敬う意味合いで「御厩(みうまや)」と呼ばれています。
この「御厩」ですが、なんと!伊勢神宮の内宮・外宮の境内にそれぞれにあるんです。
ここでカンの良い方なら、「だったら神馬が休んでいる時に見学すればイイじゃないか?」
などと、考える方もいると思います。
確かに休んでいる神馬たちの会うことができれば、朝の7時40分頃に参道で待ち構える必要もありません。
神馬が休んでいる所を見学する方法
神馬たちが休んでいる所を見学するには、決められた時間に訪問する必要があります。
しかも内宮・外宮とも、それぞれ見学できる時間帯が違います。
内宮で休んでいる神馬を見学できる時間
- 全くの不定期。
分かりやすく言うと、見学できる情報がホームページなどで公開されていません。つまり偶然を狙うしか方法がありません。
外宮で休んでいる神馬を見学できる時間
- 午後1時~3時。
外宮は上記の時間に行けば会うことができる場合があります。(馬の体調や内部事情などもありますので、確実ではありません)
しかし、内宮の神馬たちに会えたとしたら、それはあなたに「幸運が訪れる吉兆の証」と言うことに言い換えることもできます。
神馬たちを見学する際の注意事項
神馬たちの「写真撮影は自由にできる」そうですが以下の点に配慮する必要があります。

- スマホや携帯電話のカメラ機能のフラッシュはOFF。
- 一眼レフカメラの場合はフラッシュを焚くのは禁止。
- 大きな音を立てない。
- むやみに餌を与えない
- 柵の中に入らない
ところで・・神馬たちの性格は荒々しい?暴れたりしない?
これは慎重な性格の人であれば気になるところですが、神宮にいる神馬たちは皇室の御料牧場出身ということで穏やかな環境で飼育されおり、その上、皇族が乗馬される馬たちなので皇室に準じた教育をされています。
したがって、すべての神馬の性格は穏やかです。
よほど怖がらせたり、脅かしたりしなければ暴れることはないでしょう。
神馬たちの寿命は何年?
神宮の神馬たちは整った環境で大切に飼育されており、さらに酷使されたりしないので寿命は長めです。
厩務員さんの話では、大切に飼育すれば30年〜35年は生きるとのことです。
終わりに・・
伊勢神宮の神馬は、神に使える馬ではありますが、生き物(動物)には違いありません。
馬は臆病な動物であり、ちょっとした音や光でも敏感に反応し、びっくりしてしまいます。
また暑さに非常に弱い生き物なのです。
したがって、夏場は見学できる時間帯であっても、会うことが叶わない場合もありますのでご注意下さい。ウフ
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