伊勢神宮の社殿は往古よりのスタイルを踏襲すべく、屋根には萱(かや)が用いられる。
神宮の神域の中には萱が植栽された山が約100ヘクタールほどあります。
「萱」は単に刈り取るだけではなく、刈り取るための時期や管理が重要になってきます。
神宮の式年遷宮において葺かれる萱は、「直径約4cm束の萱」が「23000束」!!も必要になります。
数十年という年月を経て尚も社殿を護り続ける頑強且つ、健康な萱を育成するためには、刈り取り時期ではなくても、小マメな刈り取りが必要になるらしい。
そこで神宮では萱を管理するための部署・営林部を設けて、式年遷宮の5年ほど前から毎年、12月から3月の間、毎日、刈り取りを行っています。
刈り取った萱は即座に長さを均等に揃えられ、キレイな状態にして保存されます。
例えば、萱を切り出した時に長さが短い萱が出来てしまうと、束ねた後で短い萱だけをカラスが簡単に抜きとってしまうんだそうです。
抜かれた部分ができると空間が出来て抜けやすくなり、次々とカラスに抜かれてしまうので型崩れすることになります。
以上、長さを均一にして揃えておくのはこのような理由があるからです。
神宮ではこの萱葺きの作業に、日本全国の萱葺き職人に声をかけて、もしくは自らの御意志で来ていただき、作業を手伝ってもらっています。
このようにして遷宮には多くの時間と多くの材料、そして団結と言う名の人の力が必要になっています。
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