伊勢神宮には「おみくじ」が存在しない❓その理由とは❓
正月の初詣といえば、1年の始まりということで、あることをする方が圧倒的に多いのも事実です。
そのあることとは・・
「おみくじを引く」
ことです。
そして、当然、この伊勢神宮にも、「おみくじ」があります。
・・・・と言いたいのですが・・
実は、なんと!
この伊勢神宮には「おみくじ」が存在しないようなのです。
伊勢神宮の内宮・外宮の双方、共に「おみくじ」ないとのことです。(神職の方に直に聞きました)
しかし、いったいなぜ日本で一番有名な神社である、伊勢神宮に「おみくじ」がないのでしょう?
あなたはその理由を知っていますか?
伊勢神宮におみくじが存在しない理由
伊勢神宮が建立されたのが、今から2000年も前のことだと云われております。
そんな伊勢神宮は、日本史上でもっとも古い歴史を持つ神社とされてきました。
2000年前、日本にはまだ個人の運勢を占う「おみくじ」といったものがありませんでした。
当然、創建当初の伊勢神宮にもおみくじはなく、「おみくじ」が一般的になってからも取り入れることなく、今の今まで来ているということなのです。
さらに、伊勢神宮には時代の流れに乗って簡単に「おみくじ」を設置できない理由があったのです。
伊勢神宮がおみくじを取り入れない理由【その1】
1つ目の理由としては、伊勢神宮の主祭神であり、日本国民の総氏神である内宮に鎮座される「天照大御神」がいるので”吉凶を占うおみくじ”のようなものは必要ないということです。
伊勢神宮(内宮)には「天照大御神」が、ご鎮座されています。
「天照大御神」は日本国民の総氏神でもあり、神の中の神であらせられます。
伊勢神宮は他の神社とは違い、大御神がご鎮座される「神宮」なので、参拝するだけでありがたい幸運なことであり、「吉凶を占う”おみくじ”などというものは必要ない」ということになるのです。
伊勢神宮がおみくじを取り入れない理由【その2】
2つめの理由は、1つ目の理由に少し類似していますが、「お伊勢参りに出かけて無事に詣でることが出来たこと自体が幸運」だということです。
車や電車が登場する以前の時代では、老若男女問わず、ほとんどの人が徒歩で伊勢神宮を目指しました。
したがって、遠方から伊勢神宮へ訪れるためには大変時間がかかり、飲食代や宿泊代などの費用もかさむので、誰でも簡単にできることではありませんでした。中には旅の途中で命を落とす人もいたことでしょう。
それでも、庶民にとって伊勢参りは一生に一度はしてみたい「夢」であり、日本全国から場所によっては何十日も歩いて多くの人々が伊勢神宮に参拝しました。
「抜け参り」といって、子どもが親に、あるいは奉公人が主人に内緒で家を抜け出し、伊勢神宮に参拝するということも多かったそうです。
このような状況だったので伊勢参りが達成された暁には、それだけで大変幸運なこと、つまり「大吉」だったのです。
伊勢神宮がおみくじを取り入れない理由【その3】
3つ目の理由は、伊勢神宮の正宮は「個人的なお願い事をする場所ではない」ということです。
天照大御神は皇室の先祖神なので、伊勢神宮は古来、国家の安寧や五穀豊穣を祈るための場所でした。
したがって、そこで行う占いと言えば、国の行く末を決めるような、個人を特定しない占いでした。
古くは、幣帛(へいはく)と呼ばれるお供え物を天皇以外の者が備えることを禁じた「私幣禁断」という制度も存在したほどで、伊勢神宮で個人的なお願い事をすることは良しとされていなかったのです。
このことから、一個人のための占いは、伊勢神宮にはもともとなく、その伝統を今でも受け継いでいるということにもなります。
神職の方も言う『やはり参拝するだけで大吉!』
神職の方曰く、これらのことを”おみくじ”に置き換えると、やはり「参拝するだけで大吉」になるそうです。
1年の反省や良かったことなどを大御神の御前にて手を合わながらご報告されると、大御神の大いなる御神徳や、ご加護を授かることができるということです。
きっと、そのご加護を受けられること自体が「大吉」だということなのでしょう。
伊勢神宮で個人的な願い事をするなら「別宮」へ!
そうは言っても、せっかく神社に行くのですから、個人的な悩みを打ち明けたり、お願い事をしたりしたい!という方もいるでしょう。
そんなあなたもご安心ください!
伊勢神宮の境内には、個人的な願い事をしても良いとされる「別宮」が存在します。
ただし、別宮をまわる前に両お宮のご祭神が鎮座される正宮(しょうぐう)に先に参拝するのが正しい順番とされていますので、別宮に行きたい方も、まずは正宮のご祭神へのご挨拶をお忘れなく!
伊勢神宮の正しい参拝方法や参拝ルートについては、当サイトの以下のページ↓で詳しくご紹介しています。
終わりに・・
他の神社で、「凶」や「大凶」を引き当ててしまった方は、ぜひ、伊勢神宮へ参拝され、大御神へご報告にあがってください。
あなたの努力次第ですが、状況(気持ち)は少し変わるハズです。
1年のはじまりは、やはり気分良く迎えたいものです。
ちなみに伊勢神宮自体に「おみくじ」は存在しませんが、伊勢神宮の「おかげ横丁」には以下⬇のような「おみくじ」が存在するようです。
大人気で噂の伊勢神宮(おかげ横丁)の「おかげ犬おみくじ」
伊勢神宮の内宮近くにある「おかげ横丁」には、陶器で造られた「犬の人形」が売られています。
この犬は「おかげ犬」と呼称される犬で、江戸時代では自らが神宮へ参拝に行けない場合、代わりに自らの愛犬を神宮の参拝に行かせるといった参拝方法も出現しました。
このような犬はお伊勢参りする人たちの間で「おかげ犬」と呼ばれました。
そのおかげ犬をイメージした「おみくじ」になります。
このおかげ犬の人形は可愛いぃ~♥く、作られていますが、実は結構、忠実に当時のおかげ犬が再現されています。
ちょっとおかげ犬の首のあたりを見てください。
何かを巻いているように見えませんか?これはマフラーではなく実は「しめ縄」になります。
しめ縄を首に巻いた理由は「おかげ犬」だと分かるようにするためです。
そして特に目を引くのが「講」という文字が書かれた赤い袋です。
この袋の中には飼い主の名前や住所、願い事が書かれた紙と、道中で愛犬が不自由しないようにお金が入れられました。
お腹が減った、おかげ犬が宿や民家などへ行くと、宿先の人や家の人は餌をあげたり一夜の宿を提供したりと、おかげ犬を大切にすることで自らもご利益にありつけるということで、たいそうな持て成しをしたようです。
- おかげ犬おみくじの値段:350円 (税込)
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「おかげ犬おみくじ」のドコにおみくじがあるの??
おかげ犬の人形を見る限りでは、とても「おみくじ」があるようには見えないのですが、おかげ犬のお腹(裏側)には赤い紐が付いていて、その中から・・なんと!「おみくじ」が出てくるようになっています。
⬆️赤い糸をを引くとポンっ!‥と、丸められて2つ折りにされたおみくじが飛び出してくる!⬆️大吉!キタぁー!
はたして、この犬のおみくじは、どれだけの種類のおみくじがあって、大吉が当たる確率はどれくらいなのでしょうか?
ご興味のある方は、ぜひ、おかげ横丁まで足を運んでみてください。
おかげ犬おみくじの取扱店舗「おみやげや」
住所:〒516-8558 伊勢市宇治中之切町52番地
電話番号:0596-23-8838(受付時間 9時30分 ~ 17時30分まで)
営業時間:9時30分から17時30分まで(季節により異なる)
定休日:年中無休
”おかげ犬おみくじ”はじめ、おかげ犬グッズは以下の通販でも購入できます。
おかげショップ
おかげショップURL:https://okageshop.jp/
電話番号:0120-081-229(受付時間 9時30分 ~ 17時まで)
Eメール:shopmaster@okageshop.jp
営業時間:9時30分から17時まで
定休日:年中無休
えっ?!おみくじは、とある神社の製作所で作られている??
おみくじが作られている製作所に関しては、当サイトの以下のページにてご紹介しています。
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