伊勢神宮(-JINGU-)◆ 御塩殿神社(MISHIODONO-JINJA)

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伊勢神宮(-JINGU-)◆ 御塩殿神社(MISHIODONO-JINJA)

御塩殿神社・本殿

創建年

  • 804年以前
建築様式(造り)

  • 切妻造
  • 平入

※神明造

屋根の造り

  • 茅葺き
御祭神

  • 御塩殿鎮守神
祭事

  • 御塩殿祭(例年10月5日)
社格

  • 伊勢神宮・内宮(皇大神宮)所管社

御塩殿神社の読み方

御塩殿神社の読み方は「みしおどのじんじゃ」と読みます。

御塩殿神社は、別名で「みしおでん」などとも呼称されるようです。

御塩殿神社の役割

御塩殿神社は、神宮にとっては重要な位置づけにある神社です。

その理由とは、「神饌(しんせん)」を調理する際に使用される「塩」が、神宮の創建当初から、おおよそ2000年もの間、ずっとこの神社で作られているからです。

伊勢神宮で使用されている「塩」は、すべて手作業で入念に作られています。

神宮は古から伝統を重んじますので、塩の製造方法にしても古来からの手法に則って製塩されています。

伊勢神宮の「塩」の製造方法

伊勢神宮で使用される塩は「荒塩(あらじお)」と呼ばれる塩で少しツブが荒く固めの塩です。

つまり、私たちが「料理」や「ゆでたまご」にフリかけるサラサラとした透明の塩ではありません。

神宮で使用される塩は、荒塩よりもさらに粒が荒くて堅い「堅塩」と呼称される天然の塩を使用しています。

塩を作る際、まず御塩浜の塩田にて「鹹水(かんすい)」を「樽(たる)」に集めて採取します。

鹹水(かんすい)」とは、塩分を濃く含んだ海水のことです。

この海水を採るために「五十鈴川の右岸」にある塩田が使用されます。

その後に御塩殿神社の境内にある「御塩汲入所(みしおくみいれしょ)」へ鹹水を持ち運びます。

次に「御塩焼所」にある鉄の大釜で「鹹水」を煮詰めるのです。

煮詰めると、やがて水分が消え失せて「荒塩」だけが残ります。

ちなみにこの荒塩を製塩する作業は、例年8月の上旬に行われます。

その後さらに、この荒塩を三角型の土器に詰め込んで、5日から6日間かけて土器ごと焼いて固めるのです。

御塩殿神社の三角型の土器↑三角型の土器

三角型の御塩の1個の重さが約800グラム↑塩を土器に詰め込む作業

塩を土器に詰め込む作業なお、焼き固めたり、煮詰めたりする際の「火も」すべて「忌火」と呼ばれる原始時代の手法で火を起こしています。

こうして5日から6日後には、三角型の「堅塩」と呼ばれるカチンコチンの塩ができます。

御塩殿神社の三角型の御塩↑この三角型の御塩の1個の重さが約800グラムだそうです。

堅塩の工程は、例年3月と10月に行われています。

神宮では、この堅塩を砕いて調理などに使用しています。

なお、御塩浜での海水を採取する作業は伊勢市の住民の奉仕活動によって行われています。

そして、詳しくは以下のような設備を介して製塩されています。

御塩殿神社の製塩の施設(建物)


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御塩浜(御料地)

御塩殿神社・塩田御塩浜は神宮が運営管理する「御料地(ごりょうち)」です。

御塩浜(塩田)の場所は、伊勢市二見西の五十鈴川河口付近の右岸に位置します。

大きさ(面積)は約6600m²あり、入浜式の塩田が、縦が約40m・横が約30mあります。

疑問に思われた方も多いかもれませんが、神宮で製塩される塩は、川の水(淡水)と海水が入り混じった汽水(きすい)が使用されています。

理由は、海水を使用して塩を作るより、汽水を使用して塩を作る方がキメが細かくなり調理に使用しやすいからだそうです。

そして塩を作るのには、塩分を含んだ「大量の砂」が必要になります。

その砂を塩田にまんべんなく敷くために、クワを使って砂を整地します。

御塩殿神社・塩田での奉仕作業画層引用先:http://www.kirari1000.com/

次は、満潮時を狙って、五十鈴川の岸辺に設置された水門を開いて塩田まで汽水を引き入れます。

御塩殿神社・塩田と水門↑左が塩田・右端が水門↑

実は、塩田に中には「沼井(ぬい)」と呼称される4つの穴があります。

汽水を引き込んだ後は、干潮になるまで、この沼井の穴に汽水を含んだ砂を流し込みます。

その後、沼井の最下層に溜まった濃い塩水を採取します。

こうして、御塩浜の塩田で濃い塩水を採取することから製塩の工程はスタートします。

ちなみに、これが「入浜式塩田法」と言われる製塩法です。

この作業は古来からの伝統に則って住民の奉仕活動によって行われています。

ここで採取された塩水(鹹水)は、東側の海辺にある御塩殿神社までトラック輸送されます。

御塩殿神社から御塩浜御塩浜(塩田)から御塩殿神社まで距離:1.7Km、所要時間:徒歩20分

御塩殿神社の境内の製塩施設(建物)

画像引用先:wikipedia.org

御塩汲入所

御塩焼所建築様式(造り)は「天地根元宮造(てんちこんげんのみやづくり)」という造りです。この造りは日本最古の建築様式と云われており、原始時代の住居の造りです。
一説では、天地根元宮造こそが、現代にも至るまでの建築様式の起源とも云われております。

ここでは、御塩浜で集めてきた塩水(鹹水)が入った樽(たる)が保管されます。
つまり、保管庫(倉庫)の役割をしています。

御塩焼所

御塩焼所01汲入所の左脇にある施設です。

同じく天地根元宮造で造営されています。
この中には窯と鉄釜があり、ここに塩水入れて煮詰めることで水分を除去し塩(荒塩)を製塩しています。
使用する「火」もライターで起こすのではなく、原始時代の手法で木と木とコスり合わせて火を起こしています。

御塩殿

御塩殿御塩焼所で製塩された荒塩を土器に詰めて、ここで土器ごと焼きます。
ここでも忌火が使用されます。
御塩殿祭が終わった後、5日間ほど焼きを入れて「堅塩」を製塩します。

御塩御倉

御塩御倉御塩殿で製塩された堅塩を一時的に保管しておく場所です。
ここから神宮の外宮へと運ばれています。

御塩道

御塩殿神社から外宮までの道のりは、伝統により決まっています。
これ以外のルートを通ることは禁じられていました。
古来では、塩を運ぶ際は箱に収めて人の手で歩いて外宮まで行ったようです。

その際、橘神社での休憩以外では、絶対に箱を地面に付けてはならなかったそうです。
近代化された現代では道路事情が変わりトラックで輸送されています。

御塩道の道順

御塩殿神社→汐合大橋→橘神社→二軒茶屋→伊勢工業高校→神久・旭湯→伊勢シティホテル→外宮参道→伊勢神宮外宮・宮域へ

※現在のわかりやすい地名で表記。

御塩

堅塩をクズすと、粒状の塩になります。
神宮では水を「御水」と呼称するように、塩を「御塩(みしお)」と呼称します。
この「御塩」を用いて神々へ供える神饌が調理されます。

御塩殿で作られた「伊勢神宮の塩の味」

ここまでで、この塩、いったいどんな味がするんだろう..などと気になった方もおられると思いますが、その味とは以下のような味だそうです。

  • まろやか
  • 塩なのに甘さがある
  • とても香ばしく美味しい

3月か10月に訪れると味見をさせてくれるかもしれません。

伊勢神宮・御塩殿神社の場所

伊勢神宮・外宮から御塩殿神社までのアクセス・行き方

伊勢神宮・外宮

↓徒歩約12 分 距離900 m

JR伊勢市駅
JR参宮線各停鳥羽行きへ乗車

↓8分 (2駅)

JR二見浦駅

↓徒歩約17分 距離1.4 km

御塩殿
〒519-0606 三重県伊勢市二見町荘2019

  • 電車料金: 210円
  • 所要時間:約40分
伊勢神宮・内宮から御塩殿神社までのアクセス・行き方

伊勢神宮(内宮)

↓徒歩:約11分

内宮前・三重交通

↓三重交通・内宮前−内宮前・内宮前行きへ乗車

伊勢市駅前/三重交通

↓徒歩:約2分

JR伊勢市駅
JR参宮線・快速みえ1号・鳥羽行きへ乗車

↓約7分

JR二見浦駅

↓徒歩8分

JR二見浦駅

↓徒歩約 17 分 距離1.4 km

御塩殿
〒519-0606 三重県伊勢市二見町荘2019

  • 所要時間:1時間4分(乗車28分)
  • 合計運賃:640円
御塩殿神社から伊勢神宮・外宮までのアクセス・行き方

御塩殿

↓徒歩:約18分・距離:約1.4 km

JR二見浦駅
電車参宮線・各停亀山行きへ乗車

↓8分(2駅)

伊勢市駅
徒歩:約10分・距離:約900m

伊勢神宮・外宮
〒516-0042 三重県伊勢市豊川町279

  • 電車料金:210円
  • 所要時間:約40分

御塩殿神社のお問い合わせ先(住所・電話番号)

住所

  • 〒519-0606 三重県伊勢市二見町荘唐剣山2019-1
電話番号

  • 0596-24-1111(神宮司庁)

終わりに・・

式年遷宮の際は御塩殿神社から参拝が始まる??

20年に1度神宮では「式年遷宮」があります。

式年遷宮の際は、まず御塩殿神社へお参りして、御塩の力で身体を清めてから、外宮⇒内宮へと参拝するのが、正しい参拝方法と云われているそうです。

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